60年代と21世紀の調和のとれた景色を一目で見たい場合はどこで見られるでしょうか。映画のセットや博物館でも見ることができますが、イテウォン(梨泰院)場合はウサダンギル(雩祀壇通り)の若手アーティストたちは、その景色を生活の中から作り始めました。見るほどに味わい深い絶妙なスポットと言えるかもしれません。
ウサダンギル(雩祀壇通り)朝鮮時代の王、太宗の時に雨乞いの儀式をするために建てられた「雩祀壇」に由来してます。また1945年以後、貧困街が広がっていたこの地域一帯は1960年代の韓国政府の「*陽性化」事業で煉瓦造りの住宅集落に変わり、以降、再開発の動きがありましたが白紙化となりました。(*陽性化:物事を明るみにする。事実の追認という意)
この通りの最大の魅力は、昔と今の絶妙なバランス。ドラマ「野人時代」に出てくるような、昔ながらの理髪店があれば、すぐ隣には最新の焙煎機があるコーヒーショップが現れる。人生に疲れた表情のおばあさんが過ぎれば、ツーブロックの派手な青年が現れるような。ウサダンギル(雩祀壇通り)が今のように変わり始めたのは、若いアーティスト達によってでした。建物が古く賃貸料が安くそこに漂うヴィンテージ感が人々の心を捕らえたのでしょう。
これらウサダンギル(雩祀壇通り)をより風変わりな雰囲気の場所に変えるため、あちこちに絵やフレーズを刻み、ウサダンギル(雩祀壇通り)をまだ知らないアーティスト達を惹きつけ始めました。それ以来、スタジオやカフェが並び、センスのあるオーナーが一人二人と増えました。ソウル中央聖院横の階段で開かれるフリーマーケットである「ケダンジャン(階段場)」もそのアイデアの一つ。
① アーティスティックな門柱。
② 普段見られないセンス溢れたものが多い。
③ 週末ごとにフリーマーケット「ケダンジャン(階段場)」が開かれる階段。
いらっしゃい、ケダンジャン(階段場)
ケダンジャン(階段場)は60名を超えるアーティストたちが作ったフリーマーケットである。キュートなクッキーからアフリカ風のネックレスまで、さまざまなものが集まる場所だ。
開催期間 : 3月~10月 |
開催時間 : 12:00~18:00 |
場 所 : ソウルイスラム中央聖院横の階段一帯 |
ここの魅力は 6、70年代を連想させる少し混沌とした通りに不意に可愛らしい小物点出てくるところではないでしょうか。どんなメニューがあるのか分からないレストランもあり、お店なのかオフィスなのか分からない空間が続く場所でもある。ウサダンギルの最近の最もよく目にするのはカフェに書かれている文句をご紹介。
「ここの空間は、私たちが好きで作った空間でもありますが、誰でも一緒に生きることについて語り合いたいと思って作った場所でもあります。いらっしゃったついでにゆっくりしていって下さい。」
④ ウサダンギル(雩祀壇通り)には、この写真のように可愛らしいショップが多い。ホンデ(弘大)通りではないかと勘違いするほどだ。
⑤ 「ご飯」、「お酒」という文字でやっとレストランだということに気付く。
⑥ ある芸術家のアトリエ。「いらっしゃい」と書かれた看板を見るまではどういう所なのかキャッチするのが難しい。
⑦ ウサダンギル(雩祀壇通り)の真ん中にあるソウル中央聖院。韓国イスラム教徒の総本山で、70年代に建てられた。
地下鉄 : 6号線イテウォン駅3番出口 |
バス : 용산01, 400, 405, 421 |
フェイスブック : www.facebook.com/wosadan (韓国語) |
お問い合わせ : +82-2-797-7319 |
サムスン(三星)美術館Leeum |
イ・ビョンチョル元サムスン会長がコレクションした美術品のために設立した サムスン(三星)美術館Leeum 。韓国の古美術品とアンディ・ウォーホル、ナム・ジュンパイクなど国内外の有名作家の作品が常設展示されている。 |
キョンリダンギル(経理団ギル) |
最近浮上している多国籍グルメ通り。カナダのピザはもちろん、フレンチフライ、メキシコのタコスとギリシャ料理ファラフェルまで味わうことができます。風変わりな魅力があるスポットと言える。 |