たっぷりの氷が浮かんだミスッカル(麦こがし)、薬味として刻んだキュウリが乗った香り高いコングクス(豆乳素麺)、甘酸っぱいフレッシュジュース、いつもより早く訪れた暑さに、食べれば涼しくなるような料理が思い浮かぶ時期です。ソウルには様々な料理が集まっています。ソウルで必ず味わいたい夏の料理を紹介します。
今年も続く冷たい ネンミョン(冷麺) の熱いブーム
昨年、もっともホットな料理だったネンミョン(冷麺)は、夏の韓国で必ず食べるべき代表的なメニューです。2018年に行われた南北首脳会談当時、南北関係での緊張が和らぎ、同時に北朝鮮側がもてなしたピョンヤン・ネンミョン(平壌式冷麺)に注目が集まりました。ネンミョン(冷麺)は、地域ごとに特徴があるためか、ネンミョン(冷麺)ツアーを行う人もいます。ソウルには、あらゆる地域のネンミョン(冷麺)が集まっているので、個性あるネンミョン(冷麺)で猛暑を乗り切ってみてはいかがでしょうか。
ウルチ(乙支)麵屋
ソウル市チュン(中)区チュンムロ14ギル2-1
+82-2-2266-7052
グルメ番組「水曜美食会」でも紹介されたウルチ(乙支)麵屋はそば粉を練りこんだ麺と薄味スープが特徴のピョンヤン・ネンミョン(平壌式冷麺)店。
暑い日には ムルフェ(刺身の冷たいスープ)
魚介類の刺身と野菜に冷たいスープを注いで食べる刺身料理。店によっては麺が添えられていたり、好みによってご飯を混ぜて食べるところもあります。ムルフェ(刺身の冷たいスープ)の最大の魅力は、多彩な食感を楽しむことができるという点で、魚の種類によって歯ごたえと野菜のシャキシャキ感が変わってきます。ただし暑い夏の魚料理は鮮度を確かめてから食べるようにしましょう。
伝説のしゃぶとムルフェ
ソウル市マポ(麻浦)区ヤンファロ6ギル73
+82-2-326-3325
伝説のしゃぶとムルフェではしゃぶしゃぶと新鮮なムルフェ(刺身の冷たいスープ)を楽しむことができる、ハプチョン(合井)にあるレストラン。スープがスラッシュ風に凍った状態で出てくるので、より冷たいムルフェ(刺身の冷たいスープ)が味わえます。
夏の滋養食 サムゲタン
またサムゲタン?と思いながらも、夏のサムゲタンには一理あるのです。昔から「東医宝監(朝鮮王朝時代の医書)」には、夏も健康でいられる秘訣として以熱治熱について言及しています。サムゲタンの入ったトゥクペギ(土鍋)を見るだけでも、もう暑いですが、スープの中の鶏肉とその中に入ったモチ米などをひと口食べれば、以熱治熱、つまり熱を以って熱を治すという意味に納得がいきます。
コリョ(高麗)サムゲタン
ソウル市チュン(中)区ソソムンロ11ギル1
+82-2-752-9376
1960年に韓国初のサムゲタン専門店としてオープンし、今は2代目の味を披露しています。やわらかい鶏肉と濃厚スープで元気を補えそう。
頭がキーンっとなっても、 異色ピンス(カキ氷)
熱く照りつける太陽の光から逃げて、カフェに入ってたべる冷たいカキ氷を思い浮かべてみましょう。白い細かく挽かれた氷の上に多彩なトッピングを乗せたカキ氷は、考えただけでも口の中に涼しさと特別感を届けてくれます。フルーツ、餅、ブラウニー、さらにポップコーンまで。さまざまに進化を遂げるカキ氷は、見ても食べても楽しいデザートです。
カカオグリーン
ソウル市チュン(中)区ミョンドン8ギル14 3階
+82-2-3789-3102
カカオグリーンはチョコレートオタクのためのカキ氷店。甘くコーティングしたナッツと生チョコが入ったシグニチャーメニュー、トリプルチョコレートピンス(カキ氷)は、外国人にも人気。