足跡のついていない白い雪の上を、愛する人と手をつないで歩く。しんしんと雪の降る音と、きゅっきゅっと雪を踏む音がハーモニーを奏でる。――寒さが身に染みる冬という季節がロマンチックに感じられる理由は、このような風景を演出する白い雪のおかげではないでしょうか。
春、夏、秋、冬……。季節ごとに自然の異なる魅力が輝く街・ソウルには、冬になるとロマンチックな「アナと雪の女王」の世界が広がります。都市の公園にたつ「一人ぼっちの木」のそばで撮影するとびきりすてきな写真、白い雪と深い色の瓦が落ち着いたハーモニーを奏でる朝鮮時代の宮殿、冬にだけ出会える凍った滝とともに、ロマンチックな韓国ドラマの主人公になった気分で冬の終わりのソウル旅行を楽しんでみましょう。
冬のロマンチックな旅の決定版
オリンピック公園一人ぼっちの木
オリンピック公園は文化や芸術だけでなく美しい四季の自然まで楽しめる場所で、これまでも多くの韓国ドラマや韓国映画に登場しました。特に、冬になると、丘に積もった白い雪の上に堂々とそびえる「一人ぼっちの木」が、まるで名画のような美しい風景を生み出してくれます。
寒い季節になると“人生で一度は撮っておきたい名所”としてSNSにさかんに投稿される一人ぼっちの木は、冬のソウル旅行で必ず行きたい場所として挙げられる有名な人気スポットです。空気の澄んだ冬の青空、雪の積もった丘、そして真っ白な雪化粧をした一人ぼっちの木を眺めて、ソウルの冬がプレゼントしてくれた甘いムードを感じてみましょう。冬のオリンピック公園は他にもいたるところにフォトスポットがあるので、自分のお気に入りの場所を探してみるのもいいかもしれません。
ソウルの冬を背景にしたロマンチックな韓国ドラマの主人公になりたいなら、今すぐオリンピック公園の一人ぼっちの木に会いにいきましょう。冬のラストシーンを飾る忘れられない光景を見せてくれるでしょう。
○住所: ソウル市ソンパ区オリンピックロ424
冬だからこそ輝きを増す宮殿の旅
トクスグン(徳寿宮)
トクスグン(徳寿宮)は自然と建物の調和が極上の美しさを感じさせてくれる宮殿です。ソウルで唯一、韓国の伝統建築と西洋の建物が共存する宮殿・トクスグン(徳寿宮)は、春には色とりどりの花が咲き誇り、夏には青い木々の間から光がこぼれ、秋には宮殿を囲むトルダムギル(石垣道)に黄色のじゅうたんが敷き詰められ、冬には真っ白な雪が一面を優しく包み込むという、四季折々の風景で私たちに幸せな時間をプレゼントしてくれます。
なかでも、冬にしか見られないトクスグン(徳寿宮)の雪景色は、雅な雰囲気をまとって私たちを迎えてくれます。赤と青のはっきりとした色合いがまぶしい屋根の下の“丹青”と深い色の瓦屋根、そして冬でもその色を失わない緑の松に白い雪が積もった風景にため息が漏れ、雪のトルダムギル(石垣道)を歩くと、旅そのものとはまた別の楽しみを感じられるでしょう。
オフィス街とは石垣ひとつで隔てられているだけなのに、街なかから離れたような……、あるいはタイムスリップでもしたかのような非日常的な風景が広がるトクスグン(徳寿宮)。この冬、この朝鮮時代の宮殿に出かけてみましょう。整った美しさを見せる宮殿の風景が冬の旅の終わりを美しく飾り、あなたを冬のドラマの主人公にしてくれること間違いなしです。
○住所: ソウル市チュン区セジョンデロ99
冬の香りが漂う
キョンボックン(景福宮)ヒャンウォンジョン(香遠亭)
キョンボックン(景福宮)はソウルの宮殿の中で最大のもので、ソウルの顔とも言えるほど大きな存在感を放っています。福を呼び、繁栄するという意味をもつキョンボックン(景福宮)は、ソウルを訪れた旅行者なら誰もが一度は訪れる場所でしょう。
キョンボックン(景福宮)のなかにあるヒャンウォンジョン(香遠亭)は、その名のごとく香りが遠くまで広がるという意味をもち、冬の風景が美しいことで知られています。オリンピック公園の一人ぼっちの木と同様に、雪の日に写真を撮りたい場所とされる人気の写真スポットです。絵のように美しい風景が広がり、見る人たちに感動を与えてくれるでしょう。凍りつく池、池に浮かぶ小さな島にたつ東屋、そして、その東屋へと続く小さな橋。すべてが白い雪で覆いつくされ、時のとまったような静寂が私たちの心に安らぎを与えます。
ヒャンウォンジョン(香遠亭)は見る場所によって異なる表情を見せてくれるので、ゆっくり散歩をしながらさまざまな姿を眺めるのもいいでしょう。さらに、思い出に残る体験をしたいのであれば、韓服(伝統衣装)のレンタルがおすすめです。白い雪が積もった宮殿を鮮やかな色の韓服を着て歩いていると、近年人気のロマンチックなファンタジー時代劇の主人公になったような気分が味わえます。ぜひ、冬の香りが残るヒャンウォンジョン(香遠亭)で、すてきな冬の旅の忘れられない一枚を残してください。
○住所: ソウル市チョンノ区セジョンロ
ソウルの自然とともに楽しむ特別な冬の旅
カフェポッポ
自然は季節の変化とともに姿を変え、人々に感動を与えてくれます。ソウル市ソデムン区のカフェポッポは、都心にいながらにしてそんな自然の魅力を間近で楽しめる特別な場所です。
カフェポッポがたっているのは、“ポッポ(滝)”という名前にふさわしく、ソデムン区のアンサン(鞍山)ジャラクギルにあるホンジェ(弘済)の滝を臨む場所。「水辺感性都市事業」の一環として造成されたこのカフェは、倉庫だったところをテラスにかえて、そこで飲食ができるようにしてあります。水が流れ落ちる池も見え、都心ではなかなか見られないすてきな風景を眺めながらゆったりとした時間を過ごせます。それだけでなく、BGMや本の陳列にもこだわっているほか、様々なイベントや展示が行われ、文化発信基地としての役割を担っているのも注目すべき点でしょう。冬にはテラスに大型テントや透明なワンタッチテントが設置され、寒さを感じずに冬の風景が楽しめます。
冷たい空気が流れ始めると、山の上から落ちてくる滝が氷に変わり、この時期にしか見られないすてきな風景をプレゼントしてくれるカフェポッポ。独特な雰囲気ですでに外国人観光客の間でも有名です。夜になると色とりどりの明かりが灯され、昼間とはまた違った美しい風景を見せてくれるこのカフェポッポで、冬のロマンチックなソウルデートを楽しみましょう。
○住所: ソウル市ソデムン区ヨンヒロ262-24
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