世界中の関心と人気を集め、絶賛を一身に浴びた韓国のポン・ジュノ監督。映画『パラサイト 半地下の家族』が大盛況を博した後、彼の作った笑いあり感動ありの他の映画やロケ地にも人々の関心が寄せられている。そこで『殺人の追憶』『オクジャ/okja』のロケ地をはじめ、『パラサイト 半地下の家族』が生まれたスポットなど、ポン監督ならではの世界観と感性を目の前で見て感じられるソウルの旅「ポンハイブツアー」を用意した。ポン監督の海外ファンダム、「ポンハイブ」ならぜひお見逃しなく!
韓国映画博物館 - ハヌル公園 - フェヒョン(会賢)地下ショッピングセンター - カフェ「ソレス(西来秀)」
韓国映像資料院(KOFA)が運営する韓国映画博物館は、ソウル市唯一の映画博物館で、韓国映画のすべてがわかるお宝箱とも言える所である。韓国映画の誕生から世界的に有名になった現在に至るまで、約100年の韓国映画に関する記憶や歴史が収集・保存されている。ここでは韓国映画史を時代別にわかりやすく展示している「韓国映画の時間旅行」をはじめ、さまざまな常設展示や多彩な企画展示プログラムも行われている。特に『パラサイト 半地下の家族』に登場した衣装や小物も展示されており、劇中のヨンギョ(チョ・ヨジョン)とギテク(ソン・ガンホ)、ギウ(チェ・ウシク)が着ていた服や水石などは、ポン・ジュノマニアにとってツアーの思い出を写真に残せるフォトスポットとして人気が高い。
住所:ソウル特別市マポ(麻浦)区ワールドカップブクロ400
営業時間:毎週火~日曜日 10:00~19:00 (週末・祝日 18:00まで)
お問い合わせ:+82-2-3153-2072
ウェブサイト: www.koreafilm.or.kr/museum/main
アクセス:キョンイ(京義)線スセク駅(#317) 1番出口から徒歩10分
ここはポン・ジュノ監督の代表作のひとつ『殺人の追憶』のロケ地。映画の中では刑事たちが証拠を探すために走り回っていたごみ埋め立て地として登場した。現在は生態環境公園として生まれ変わり、映画に登場したごみの山はなくなり、季節ごとに色とりどりの花や植物が見られるソウル市民の憩いの場として親しまれている。ハヌル公園まで続く300余りの階段を一段一段あがるたびに見えてくるハンガン(漢江)やソウル市内の風景は、いつまでも忘れられない思い出を作ってくれるはず。そして公園の頂上にある展望台に立つと、西の空を赤く染める夕焼け、ソウルを東西に横切るハンガン(漢江)、高層ビルが立ち並ぶ都会の風景、そして屏風のようにソウルを取り囲むプカンサン(北漢山)の岩壁など四方の美しい景色が遠くまで見渡せる。
住所:ソウル特別市マポ(麻浦)区ハヌルゴンウォンロ95
お問い合わせ:+82-2-300-550
アクセス:地下鉄6号線ワールドカップキョンギジャン駅(#619) 1番出口から徒歩20分
『オクジャ/okja』はポン・ジュノ監督の作品のうち、Netflix配信作品として初めて出品された長編映画。ここはその映画の中でスーパーピッグであるオクジャが逃げるシーンを撮影した場所である。ここはまた最近韓国で流行っているアナログ感性が感じられるレトロとニュートロ(Newtro、新しい過去の意)のスポットとして注目を集めている所でもある。アナログレコードやフィルムカメラ、骨董品など昔懐かしい品々を取り扱う店が立ち並んでいるためだ。ゆっくり見物するだけでも過去へのタイムトラベルが十分に楽しめる。それにミョンドン駅とフェヒョン駅の間の地下にある地下商店街なので、天候に影響されることなくショッピングでき、近くにナムデムン(南大門)市場、ミョンドン(明洞)、ナムサン(南山)、スンニェムン(崇礼門)などソウル屈指の観光スポットもあるので、足を延ばして観光することもおすすめ。
住所:ソウル特別市チュン(中)区ソゴンロ58
営業時間:月~土曜日 10:00~20:00(毎月第1・3日曜日は休み)
お問い合わせ:+82-2-3789-5512
アクセス:地下鉄4号線ミョンドン駅(#424), フェヒョン駅(#425)から徒歩2~3分
蔦に覆われた建物の入口からロマンチックな雰囲気が漂うカフェ「ソレス(西来秀)」は、ポン・ジュノ監督の行き付けのお店として知られている。ポン監督はこのカフェの窓際に座って映画『パラサイト 半地下の家族』の台本を書いたり、絵コンテを描いたりしたそうだ。店名の「ソレス(西来秀)」とは「西洋から取り入れた最も優れたもの」という意味があり、最高のコーヒーのみを厳選して提供するというオーナーの哲学とお客様との約束を表している。実際ここで14年間カフェを営んでいるオーナーは、ゴールデンコーヒーアワード審査委員会の委員長を務めた経歴を持つコーヒーマスターだ。映画同様、コーヒーにもこだわりのあるポン監督のために特別にブレンドした「ポンテールスペシャル」はこの店の自慢の逸品。コロンビアコーヒーのまろやかさとグアテマラコーヒーの重厚なボディをベースにエチオピアコーヒーのさわやかな風味を引き立たせている。家でも手軽に楽しめるよう、1回分の個別包装でも販売している。
住所:ソウル特別市ソチョ(瑞草)区トングァンロ95-6
営業時間:毎日 10:00~23:00
お問い合わせ:+82-2-3481-5852
ウェブサイト: cafe.daum.net/seorae-su
アクセス:地下鉄7号線ネバン駅(#735) 7番出口から徒歩12分
※ この情報は2020年6月に作成されたもので、今後内容が変更される場合があります。訪ねる前に必ずご確認ください。
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