① 急な階段と坂道がヘバンチョン(解放村)の特徴である。
② ナムサン(南山)の南に位置するヘバンチョン(解放村)
ヘバンチョン(解放村)はヨンサンドン(龍山洞)2街洞の大部分とヨンサンドン(龍山洞)1街洞の一部が含まれた地域一帯のことで、ヨンサン(龍山)高校の東、ナムサン(南山)タワーの南側に形成された街です。
本来、日本統治時代のヘバンチョン(解放村)には日本軍射撃場がありました。1945年に在朝鮮アメリカ陸軍司令部軍政庁がここ一帯を引き受けましたが、その統制力は正しく発揮されていませんでした。そこに避難民たちが住み始め、解放後に海外から帰ってきた人々や朝鮮戦争で北やベトナムからで逃げてきた避難民たちがここに集まりました。故郷を失った人々が日本軍陸軍官舎建物を占有し、以降在朝鮮アメリカ陸軍司令部軍政庁がこれらの人々を退去させようと射撃場小屋を建てて住みました。小説「オバルタン(誤発弾)」は、ここの貧しくて厳しい環境で住む彼ら避難民について表現したものでした。
しかし2010年以降、ヘバンチョン(解放村)は少しずつ変化し始めます。かつてソウルで最も開発の遅れている場所として思われていましたが今は違い、若者の間では「妙な魅力を秘めた場所」と呼ばれるほど。美味しいと噂になるレストランがあちこちにあり、雰囲気の良いカフェも多くなりました。また近くのホットプレイス「キョンリダン(経理団)ギル(ギルは「通り」の意味)」との相乗効果により平日週末を問わず人々で込み合い始めました。
① あちこちに色とりどりな壁画もある。
② ヘバンチョン(解放村)108空の階段