とりわけ寒かった今年の冬。
家に引きこもっていた今年の春は思い切って外へ出てみよう。春のはじめてのお出かけはオレカゲといっしょにしてみませんか。
オレカゲとはソウルにも100年、1000年以上経つ店が存続することを望んで始まったプロジェクトで、ソウル市民が古い店が長く続くように願う気持ちから「オレカゲ」と名付けました(韓国語の「オレ『오래』」には「古い」、「(時間的に)長く」という意味を持つ)。チョンノ(鐘路)、ウルチロ(乙支路)一帯の店の中から、生活文化分野では30年以上運営されていること、伝統工芸分野ではオーナーが2代にわたり伝統を継承していること、または無形文化財に指定されているものの中から厳しい審査をくぐり抜けて39店舗が指定されました。
ネジャタンコン では焼きたての香ばしい香りが鼻の奥をくすぐります。ネジャタンコンのピーナッツせんべいは朝の7時に開店し、出勤途中の人や通学時間の学生を誘惑します。
ピーナッツせんべいは手作りのため、1日に120袋しか作られません。昔の懐かしい味を求める客から健康なおやつとして求める客まで年齢層は幅広く訪れます。ネジャタンコンの紙袋を抱いて、ソチョン(西村)からスタートしてみよう。
ネジャタンコン(菓子店)
住所:ソウル市チョンノ(鐘路)区サジクロ111
電話:+82-2-730-7239
一度食べると癖になるキンパプとして有名なソチョン(西村)の ソンマッキンパプ では多様なメニューを販売しています。他のブンシク(軽食)店と違うのは一口でパクッと食べれるサイズのキンパプを売っている点。
具の詰まったキンパプは1巻3,000ウォンです。安くて美味しいソンマッキンパプはトンイン(通仁)市場のトシラク(弁当)カフェでも購入可能です。金曜日の午後になると、ソンマッギンパプを求める人は1.000人を超えるとのこと。
ソンマッキンパプ(軽食)
住所:ソウル市チョンノ(鐘路)区チャハムンロ15ギル18
電話:+82-2-722-8389
いつも行列のできるパン屋として有名です。
偶然近くを過ぎると人々がわいわいと長い列を作っています。 ヒョジャベーカリー のどこが特別なのでしょうか。
他のパン屋にはない珍しい名前のパンが並んでいます。コーンブレッド、オニオンソボロ、イチジク発酵パン、ニンニククリームパンなどすべてがヒョジャベーカリーの代表メニューです。チョンワデ(青瓦台)は25年以上このベーカリーでケーキを注文しているとのこと。ソチョン(西村)まで来たら、ヒョジャベーカリーに寄ってパンを買って帰ってみては。
ヒョジャベーカリー(パン屋)
住所:ソウル市チョンノ(鐘路)区ピルウンデロ54
電話:+82-2-736-7629
花より団子という言葉があるとおり、ある程度お腹を満たしてから出かけよう。
今では外国人観光客も知っているソチョン(西村)ですが、以前は知る人の少ない、まるで時間が止まったかのような空間でした。今では多様な店が並ぶようになり、ソウルの過去と現在を一度に感じることのできる観光客にとっても魅力的な場所となっています。
街のあずま屋からチョンノ09番(종로09)バスに乗って、スソンドン(水声洞)渓谷まで一気に上がります。スソンドン(水声洞)渓谷を写真で撮って反対側から下りてくると小さな工房や美術館などがあるルートがおすすめ。
いっぱい見て、食べて、いろいろ経験すれば、次の季節も楽しめるエネルギーとなります。オレカゲ39ヶ所は密集しており、周辺の観光スポットへのアクセスもいいので、春の日はゆっくりと歩いて探訪してみることをおすすめします。
オレカゲをもっと詳しく