ソウル観光のすべて!何でも聞いてください!
世界で一番多忙な都市「ソウル」の中心で、静かな空間の中に身をまかせ、しばらくリラックスしてみるのはいかがでしょうか? モクトン(木洞)オモッキョ(梧木橋)の高層マンションとオフィスビルの間に、8階建ての国際禅センターが都心の騒音を封じるかのように建っています。
国際禅センターのテンプルステイは、誰でも都市で、1,700年の伝統を誇る韓国の仏教を体験することができる特別な文化プログラムです。多くのお寺では1泊2日の修練プログラムを提供していますが、国際禅センターでは気軽に参加できる半日の瞑想プログラムを提供しています。
しばらく日常から離れ、心を休ませるこのプログラムは、都市で暮らしている私には馴染みがないものでありながらも魅力的に感じられました。
国際禅センターは、オモッキョ(木洞運動場前)駅(5号線8番出口)から少し歩けば到着しますが、向かい側の通りから見ても静けさが感じられるくらいでした。到着すると5階で迎えてくれ、靴を脱いでベストを受け取って着ました。オリエンテーションのために他の7人の参加者と一緒に、ほのかな明かりが灯る木造の部屋に案内されました。座布団に座って短い動画を視聴してから、お寺でのマナーについての説明を聞きました。テンプルステイは単に韓国の仏教を観光するものではなく、忙しい日常を振り返ることができる機会であると思いました。オリエンテーションが終わると、私たちの瞑想を手伝ってくれる僧侶に会いました。
ガイド – 瞑想
私たちは座布団を丸く並べて座りました。僧侶はまず正しい姿勢を教えてくれ、9まで数える呼吸法で3分の瞑想を始めました。数字自体には特別な意味はなく、集中力を保つだけのものでした。瞑想は何も考えないものだと思っていましたが、僧侶は考えが浮かぶことは自然なことで、その考えに引きずられないことが大切だと説明してくれました。
最初の瞑想が終わってから、私たちは各自が感じたことと、難しかったことを共有しました。僧侶は私たちの答えを傾聴し、各自に合ったアドバイスをしてくれました。私は数字を数えながら他のことを考えていたことに気づき、これはどれだけマルチタスクが当たり前のものになっていたのかがわかるサインでした。僧侶は、毎日呼吸瞑想を行い、脳を十分に休ませるようにとアドバイスしてくれました。
供養
感謝と分かち合いを象徴するので「コンヤン(供養)」と呼ばれる、昼食の時間になりました。2階の食堂で自分で料理を取り、スープとご飯、野菜のおかずのシンプルですが豊かな食事を楽しみました。必要なだけ取らなければならないと言われ、さらに壁に4ヶ国語で翻訳された文句があり、謙虚と感謝の気持ちで料理を受け取らなければならないことを思い出させてくれました。
昼食を食べながら僧侶と自由に話せる時間があるのではないかと思いましたが、僧侶は指定された席で別々に食事をしました。お寺の中では沈黙が推奨されていますが、一部のテーブルでは会話する人たちもいました。私たちのグループは規則を守り、沈黙を保ちました。
食事を終えたら、各自が使った食器を洗って返さなければなりません。この小さな行動は敬意を表すことでもありますが、しばらく立ち止まるもうひとつの瞬間でもあります。私は普段、食事を終えたらすぐにノートPCを開いたり、食べながら仕事をすることに慣れていました。しかし、今日は食事を味わい、少しでも誰かの役に立てるという気分のよさを感じました。
昼食後には、次のプログラムまで自由時間があったのでお寺を見物しました。 国際禅センターは、中学校、マンション、オフィスが隣接している都心のお寺です。2階のテラスからは、向かいの中学校の生徒たちがバスケットの試合をしている声や、ビジネスパーソンたちが昼食を終え、コーヒーを手にして急いで戻っていく様子が見えました。しかし、ここでの静けさは、そんな日常の慌ただしさを遠ざけています。風に吹かれる風景や、ガラス越しに見えるほのかに揺れるろうそくの火が、心を落ち着かせてくれました。
ガイド お辞儀 – 三拝体験
国際禅センターの2階はお寺の中心で、大法堂があり一番印象的な空間でした。しかし、法堂にたどり着く前にも、廊下の天井に描かれた華やかな韓国の虎と仏教の模様に目が奪われました。廊下の奥の小さな扉を過ぎると、金色に輝く大法堂があります。
近づいていくと、ホールの奥に仏、法、僧という3種類の黄金の形象が見え、壁には仏の物語が込められた多彩な絵が描かれていました。私たちは横の扉から入り、仏のすぐ前に座るのは無礼だと言われたため、正面を避けて座布団に座りました。今回の座布団は瞑想用ではなく、伏せるために使いました。私たちの後ろにひとりの女性が入ってきて、静かに修業を始めました。ここは単なる観光客用の場ではなく、実際の信仰の場であることを悟った瞬間でした。
僧侶は、それぞれ特定の目的と対象者がいる3種類のお辞儀(三拝)について案内してくれました。すべての動作には決まった形があります。最初はひざまずいて額を床につけ、バランスを取るために手を使わないで起き上がることがぎこちなく感じられました。しかし、すぐに三拝のリズムが、体と呼吸を整えてくれる休止符のように感じられました。これは単なる仏教体験ではなく、私たちを指導してくれる僧侶と、このお寺の温かさに感謝の気持ちを伝える動作のように感じました。
提灯・念珠作りと茶道
落ち着いた気持ちで私たちはまた5階に戻り、提灯作りを始めました。短い映像で提灯祭りの説明を受け、小さな提灯を直接作って記念品として持ち帰ることができました。日常では、このように丁寧に、そして忍耐強く作業する機会があまりないため、繊細で美しい何かを作ることに集中できて楽しかったです。その次に、念珠作りをしましたが、糸を通す間、心の中で願いをひとつ込めてみるようにと言われました。
私たちが後片付けしている間、僧侶はお茶を準備してくれました。お茶を淹れる僧侶の動きは慎重で落ち着いており、都市で慌ただしくしている私たちの様子とはまったく違っていました。緑茶と蓮の葉茶を飲みながら一日を締めくくり、静かな質疑応答でプログラムを終えました。
国際禅センターでの体験は、単なる役立つ情報以上のものでした。何よりも重要なことは、立ち止まることの力を悟らせてくれたということでした。慌ただしい都市生活の中で、1分だけ呼吸を整え、静かな時間を持つだけでも大きな変化があります。ソウルの速いリズムからしばらく離れたいなら、テンプルステイをおすすめします。テンプルステイは、落ち着いたリズムとつないでくれる機会を提供してくれるでしょう。
ご予約は、テンプルステイのホームページで可能です。
国際禅センター
ソウル市ヤンチョン(陽川)区モクトンドンロ167
地下鉄5号線オモッキョ駅の8番出口から715m