「オルジュガ(どんなに寒くてもアイスを飲むこと)」として、アイスコーヒーにこだわっていた私が、初めてエスプレッソコーヒーを飲んだ時、深く濃い香りの裏に隠れている苦味とグラスの底に沈んでいる砂糖の甘みはまるで人生のようだと思いました。コーヒーの粉を高温・高圧で抽出した正統派のイタリアンコーヒー、エスプレッソがここ数年、韓国で大きな人気を集めています。
椅子はなく、立ったまま、20~30mlの少量のコーヒーを楽しめるエスプレッソバーは、価格は一般コーヒーに比べて安く、カフェに滞在する時間も短いです。しかし、英語のエクスプレス(Express)という意味を持つエスプレッソ(Espresso)は、短時間でもコーヒー本来の魅力を十分味わうことができます。今回は、エスプレッソ本来の魅力を保ちながら、トレンドや個性を生かしたソウルのエスプレッソバー3ヵ所をご紹介します。深くて濃いコーヒーの魅力を小さなコーヒーカップ、デミタス(demitasse)にたっぷり入れてお届けするソウルのエスプレッソバーとともにあたたかい春を迎えてみましょう。
コーヒーの中のコーヒー、エスプレッソ本来の味を楽しむ。「Leesar coffee(リサールコーヒー)」
流行の変化や広がりが速く、トレンドに敏感な人が集まる都市、ソウル。そのソウルで最近、エスプレッソコーヒーがブームを巻き起こしています。次にそのブームの始まりと言えるところ、「Leesar coffee」についてご紹介します。
ヤッス駅近くの閑静な住宅街にあるLeesar coffee(本店)は、コーヒー愛好家の間では数年前から正統派エスプレッソを楽しめるカフェとしてすでに有名でした。一般のカフェとは違って、オールスタンディングになっており、東洋画と書道を使った室内インテリアは、東洋と西洋が調和したユニークな雰囲気を醸し出しています。Leesar coffeeは、香りやボディ感、味が見事に調和した正統派エスプレッソコーヒーを追求します。砂糖入りのエスプレッソだけでなく、クリームとミルクを入れた「Caffe Oneroso」、クリーム入りのエスプレッソにカカオト豆がトッピングされた「Caffe Pieno」など、様々なエスプレッソメニューが販売されています。
Leesar coffeeは、お店の雰囲気や味の高いクオリティーはもちろん、価格帯もエスプレッソの本場であるイタリアとほぼ同じ水準に設定されています。また、お店のシンボルであるオオカミが、家族やその群れを守りながら共存していくように、単なる収益をあげるのではなく、障害者・児童保護施設への支援を通じた社会貢献活動も行っています。
朝7時から閉店まで、一日中エスプレッソにハマったお客さんで賑わっているLeesar coffeeは、オールスタンディングになっているヤッス店(本店)の他にもテーブル席が備えられているミョンドン(明洞)店とチョンダム(清潭)店を運営しており、価格は店舗によって異なります。ソウルでイタリアのエスプレッソを最も身近に体験できるLeesar coffeeで、「オリジナル」エスプレッソ本来の魅力をぜひ満喫してみてください。
○住所: ソウル市チュン(中)区タサンロ8ギル16-7
○電話番号: +82-507-1407-5538
○営業時間: 07:00-15:30 KST (毎週日曜定休日)
○インスタグラム: @leesarcoffee
コーヒーを通じて日常の幸せを、「ドローエスプレッソバー(draw espresso bar)」
世界中の誰もがコーヒーを飲めるわけではありません。例えば、カフェインに弱い人の場合は、コーヒーを飲みたくても飲めないかもしれません。しかし、コーヒーが飲めないからといって、エスプレッソバーに全く関心や興味がないとは言い切れません。次は、誰もが気軽に利用できるエスプレッソ専門店、ドローエスプレッソバーについてご紹介します。
チュンジョン(忠正)駅とソウル駅の間に位置するドローエスプレッソバーは、初心者またはコーヒーは飲めないものの、エスプレッソバーの雰囲気とコーヒーの濃い香りを経験してみたい方なら誰でも気軽に訪れるお店です。エスプレッソコーヒーだけでなく、コーヒーやデカフェコーヒー、その他など、様々なドリンクメニューが提供されるほか、オールスタンディングになっている一般のエスプレッソバーとは違って、テーブル席も用意され、ゆっくりとした時間を楽しむことができます。
リラックスした雰囲気の中、コーヒー本来の味を堪能できるカフェ、ドローエスプレッソバーのシグネチャーメニューは、イタリア語で幸せを意味する言葉「リエート(Lieto)」です。リエートはエスプレッソコーヒーにアイスクリームとミルクを入れた後オリーブオイルをかけた、豊富な材料が見事に調和しているドリンクです。他にもエスプレッソにクリームを入れてココアパウダーで仕上げたCaffe Pienoやコーヒーと相性の良いチーズポテトスープ、天然蜂蜜を使ったマレンカハニーケーキも大人気メニューです。
10年以上にわたりコーヒーを研究してきたバリスタさんが活動しているドローエスプレッソバーで、コーヒーとともに日常のささやかな幸せをぜひ感じてみてください。
○住所:ソウル市チュン(中)区チョンパロ453 1階
○電話番号: 02-6404-8950
○営業時間:平日07:00-18:00 KST/週末10:00-18:00 KST (ラストオーダー 17:50)
○インスタグラム: @draw_espresso_bar
ソウルの中のイタリア、イタリアンエスプレッソバー「MOLTO」
オリジナル・エスプレッソの発祥の地であるイタリアには、ローマ教皇によって統治される国家、バチカンやミラノのドゥオーモ大聖堂、サン・ピエトロ大聖堂など、美しくて有名な大聖堂がたくさんあります。
韓国で最も有名な聖堂といえば、ソウルのミョンドン聖堂があげられます。その長い歴史や美しさを誇るミョンドン聖堂のすぐ前には、風景さえもイタリアに似たような素敵なエスプレッソバーがあります。
イタリアンエスプレッソバー「MOLTO」では、ソウルの中でも見どころ・楽しみどころ・食べどころ満載のミョンドンで最も美しい風景を楽しむことができます。目の前に広がるミョンドン聖堂とナムサン(南山)の美しい景色を満喫しながら飲むエスプレッソは、特別な思い出を作ってくれるはずです。
すでに人気スポットとして有名なここ「MOLTO」のシグネチャーメニューは、「caffe con panna」、「cafe sale」、「cafe pepe」といったクリームを入れたメニューで、初心者でも気軽に楽しむことができます。その他にもコーヒーやお茶、エイドなど、様々なドリンクとブランチメニューも販売しており、しかも、イタリア現地から供給される食材を使うため、本場の味をそのままご堪能いただけます。
店内は、室内のスタンディングバーと屋外テラスのテーブル席に分かれていて、屋外テラスでは素敵な風景が見られるテーブルが用意されています。ただし、屋外テラスは、利用客が多く混雑する場合、待ち時間が生じる場合があります。
いつの間にか春らしく暖かくなってきたこの頃、SNS映えスポットとして有名なイタリアンエスプレッソバー「MOLTO」で美しい景色を眺めながら春の訪れを感じてみてはいかがでしょうか。
○住所:ソウル市チュン(中)区ミョンドンギル73 3階
○電話番号: 02-778-7779
○営業時間:11:00-19:00 KST (毎週日曜定休日) / ラストオーダー 18:30
○インスタグラム: @molto_espressobar
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