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ソウルの西の空に面した標高98メートルの生態の森からソウルの風景を眺め、その後で公演、展示、フェスティバルを楽しむ観光コースをご紹介します！ワールドカップキョンギジャン駅近くのハヌル公園と文化備蓄基地は、それぞれゴミの埋立地と石油備蓄施設を生態公園と文化空間に生まれ変わらせた持続可能な都市再生の代表モデルです。

「ハヌル公園」と「文化備蓄基地」は、アプローチと正面入口が広く、段差がないため、車椅子での移動がスムーズにできます。障害者用駐車場や障害者用トイレなど、様々なバリアフリー施設も備えており、秋のさわやかな風に吹かれながら車椅子で旅行するのにぴったりの観光スポットです。ハヌル公園と文化備蓄基地で秋を満喫した後は、マンウォンに移動してみましょう。「ジアネ(ジアの家)料理工作所」の教室で料理を習ってから、「クルベク マンウォン店」で人気メニューの炭火テジカルビ(豚カルビ)でお腹を満たします。そして、食後に「Roaster James Coffee Lab」でゆっくりと1杯のコーヒーを楽しんだら、心地よい1日の完成です。今からソウルでは珍しい自然の生態を観察し、文化的なものにも触れられる欲ばりな旅に出かけましょう！

ワールドカップキョンギジャン駅からほど近いところにある「ハヌル公園」は、かつてゴミの埋立地だったナンジ(蘭芝)島を復元する形でつくられた公園です。ハンガン(漢江)から分かれた支流がヘンジュ山城近くで再び本流と合流する場所に形成されたナンジ(蘭芝)島は、1970年代より前は、その名の通り蘭と芝が植わった美しい小さな島でした。しかしその後、1993年までソウルのゴミ埋立地として使われ、「ゴミの島」という不名誉な名前がつけられてしまいました。しかし、2002年のFIFAワールドカップ。韓国での開催を記念してナンジ(蘭芝)島ゴミ埋立地の浄化作業と生態系復元を始め、ハヌル公園、ノウル公園、ナンジ(蘭芝)島ハンガン(漢江)公園など、ソウルワールドカップ競技場一帯に5つの公園が造成されました。ハヌル公園は正方形に形作られていて、ススキ植栽地、純草地、岩石園、混生草地、ヒマワリ植栽地などテーマ別になっています。

ハヌル公園は、秋になるとススキ祭りが開かれる場所としてもよく知られています。ススキと夕焼けが調和する風景の中を歩くと、日常を忘れるような何とも言えない気分になるでしょう。ほかにも、ピンクミューリーが生い茂るフォトゾーンや、公園の中央に位置する大型オブジェ「空を盛る器」は、ゆったりとした気分で秋の趣を感じるのに最高です。

高い場所にあるハヌル公園へ行くには、麓の案内所から「メッコンイ(ジムグリガエル)列車（電気自動車）」に乗って（左上の写真）頂上入口まで行くといいでしょう。列車の後方に車椅子が載せられます。アプローチも入口もどちらも広々としていて、段差はありませんが（右上の写真）、公園内の一部には砂利など路面が平坦でない区間もあるので、車椅子やベビーカーを利用する際には注意が必要です。麓の案内所でベビーカーや車椅子をレンタルすることができ、触って分かる公園案内図も設けられています。（左下の写真）また、公園の中には休憩所が設けられており、（右下の写真）近くに障害者用トイレ、障害者用駐車場、授乳室、おむつ交換台などの利便施設も備えられています。

ハヌル公園の北側のメボンサン(鷹峰山)の麓に位置する「文化備蓄基地」も、開発と復元の歴史が残っています。1979年から2000年まで1級保安施設だったマポ石油備蓄基地が、国際デザイン大会と市民からのアイデア公募によって市民ための文化空間に生まれ変わりました。5つの石油貯蔵タンクが公演ホール、展示場、多目的パビリオンとなり(T1~T5)、新しくつくったタンクは情報交流センターとして使用しされています(T5)。また、臨時駐車場だった屋外空間は、市民が休憩をとったりコミュニティ活動を繰り広げたりするための空間として使われています。(T0)

それぞれの施設をもう少し詳しく見てみると、T1パビリオンは多目的コミュニケーション空間で、T2公演ホールは野外舞台（上部）と公演場（下部）に分かれています。T3タンク・円形は、昔の油類貯蔵タンクの原型をそのまま留めていて、T4複合文化空間は環境、文化、芸術など多様なテーマのプログラムを運営するところです。T5イヤギ(ストーリー)館は石油備蓄基地が文化備蓄基地に変わった歴史を記録している展示空間で、T6コミュニティセンターには創意ラボ、講義室、カフェテリアなどがあります。なお、T0文化広場は、休息とコミュニティ活動のための大型広場です。

アプローチと正面入口には段差や傾斜がなく、車椅子をお使いの方も自由に出入りしていただけます（左上の写真）が、公園内の路面は自然の地形を生かしてつくられただけに、車椅子をお使いの方が移動しやすいとは言えないかもしれません。案内デスクは多少高く（右上の写真）設計されているものの、車椅子やベビーカー、視覚障害者用音声ガイドをレンタルできます。（左下の写真）各施設内にはエレベーター、障害者用トイレが設置されており、障害者用駐車場へのアクセスが簡単です。（右下の写真）

ハヌル公園と文化備蓄基地で秋の散策を楽しんだ後は、マンウォンでスイーツづくりに挑戦してみましょう。マポグチョン駅近くのジアネ(ジアの家)料理工作所は、様々なクッキングクラスとベーキングクラスを運営する料理教室です。毎月1日に翌月の予約が始まります。先着順で締め切られるので、ご興味のある方はお早めにご予約ください。アプローチと正面玄関は幅が広く、傾斜がないので、車椅子でも十分に出入りできるでしょう。店内のスペースも車椅子でスムーズに移動でき、立食テーブルが準備されています。

観光して回ってお腹がすいてきたら、炭火の香りが漂う炭火の豚肉プルゴギ定食を食べに行きましょう！「クルベク マンウォン店」は、若者の感性でプロデュースされたプルゴギ定食専門店で、たっぷり提供される家庭料理風のおかずが人気です。シグニチャーメニューは炭火豚肉プルゴギ定食とキムチチゲ定食。そのほか、炭火味噌チゲ定食や炭火トゥルチギも人気です。6号線マンウォン駅2番出口から約300メートルの場所にあって公共交通機関を利用しやすく、近くのマンウォン公営駐車場を利用することもできます。

今回のコースの締めくくりは、「Roaster James Coffee Lab」です。クルベク マンウォン店から徒歩3分の場所にあるRoaster James Coffee Labでは、自家焙煎のコーヒー豆で淹れたコーヒーをご提供しています。シグニチャーメニューのパッションフルーツエードのほか、コーヒーや紅茶、ケーキも提供しています。