ラッコジェ(楽古斎)ソウルプクチョン・ハノクマウル(北村韓屋村)
村ホテル:天高くそびえる建物ではなく、村全体がホテルだったら?
ラッコジェ(楽古斎)は韓国伝統の韓屋に対する誇りと愛情から、1994年に韓国で初めて古宅体験ツアープログラムを開発しました。その後も韓屋の世界化と商業化を図るとともに、韓屋の発展のために努力・研究を続けています。
開業より約30年が過ぎたラッコジェ(楽古斎)の伝統と精神を受け継ぎながら、これからの30年に焦点を合わせて新たな宿泊事業を推進しています。その一環として、海外ではすでに導入されている「村ホテル」を造成します。大都会にあるホテルは土地の価格が高いので狭い範囲に多くの客室を作るためには高層ビルタイプのホテルを建てるしかなく、客室に移動するには垂直に動くエレベーターを利用するほかありません。しかし「村ホテル」では、路地がエレベーターとなり、ラッコジェ(楽古斎)とつながるプクチョン・ハノクマウル(北村韓屋村)内のすべての韓屋が客室になって、村全体が1つのホテルになる新発想なホテルなのです。
これは1980年代のイタリアで始まりました。交通が不便なため見放されていた歴史的な価値のある小さな村を復活させようという試みでした。このような村ホテルは一般的に1人のオーナーにより管理される客室が観光地のあちこちに散在しており、地域的なつながりが密であるため、旅行者は現地住民の生活をそのまま体験することもできます。
最近ではありふれた普通のホテルではなく、新発想な高級感あるホテルを好む人々が増えています。それに伴いホテル側もローカル文化を取り入れたホテルづくりを試みてはいますが、人々を満足させるレベルには至りません。なぜなら、偽者ではなく本物を体験したい人々の欲求は高まる一方で、それは1つの路地から村全体にまで幅広く、その土地のアイデンティティを感じたいと願っているからです。そのような人々の願いに応えるべく、最近海外では水平的なホテルが造られ始めており、韓国ではラッコジェ(楽古斎)がその第一歩を踏み出しました。
世界はこれまでのような便利さのみを追求する文明のエゴを捨て、心と体の健康と真の癒しを見つけようと努力しています。冷たい科学と乾燥したデジタル時代に生きている現代人にとって、心の糧となる何かが切実に必要となっています。ラッコジェ(楽古斎)は、これに対する答えとして、韓国の「情」と「風流」文化を提示いたします。中国文化の膨大さや日本の繊細な文化にも決して劣らない韓国固有の特別かつ誇らしい風流と文化を世界の人々に伝えたいと思っています。
韓屋の線や余白から感じられるゆとりや安らかさがハードウェア的な美しさだとしたら、その中を満たす「情」と「風流」はソフトウェア的な美しさであり、他国では感じられない韓国固有の情緒です。韓屋は月日が経つほど古風な趣や気品が増していきます。
風も月明りもとどまって休んでいく自然と調和した家。韓屋で堪能する健康な旅へと皆さまをご招待します。