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2019年5月、第72回カンヌ国際映画祭で韓国映画として初めて最高賞のパルム・ドールを受賞した『パラサイト 半地下の家族』。あれから1年が過ぎたにもかかわらず、未だに映画ファンより変わらない関心と人気を集めている。米国のオンライン動画ストリーミングプラットフォーム｢フールー(Hulu)｣で2020年4月に公開され、1週間後には歴代ストリーミング2位、最も多くの人が視聴した非英語映画として記録されたほどだ。
熱が冷めることのない韓国映画『パラサイト 半地下の家族』の人気に伴い、映画に登場したロケ地にも人々の関心が集まっている。そこで！　『パラサイト 半地下の家族』とソウルを愛する人々のために、『パラサイト 半地下の家族』のロケ地と周辺の観光スポットをセットにして特別なテーマで楽しめるソウルツアー「映画『パラサイト 半地下の家族』を通して見るソウルの風景」コースをご用意した。
その第1弾目は｢チャハムン(紫霞門)トンネルの階段｣コースだ。チャハムン(紫霞門)トンネルの周辺にはソウルで人気の観光スポットがたくさん存在している。朝鮮王朝を代表するキョンボックン(景福宮)と王の愛した庭であったソクパジョン(石坡亭)、昔ながらの韓屋が立ち並ぶソチョン(西村)など、華やかで賑やかな都会の間にある悠久な韓国の歴史と昔話に出会えるコースである。

雨にずぶ濡れになりながら家に向かう家族が通った道

チャハムン(紫霞門)トンネルの階段

ギテク(ソン・ガンホ)の家族は、キャンプに出かけたパク社長(イ・ソンギュン)の家で密かにパーティーを開く。しかしパク社長一家は大雨のためにキャンプをあきらめて帰宅し、ギテクの家族は彼らに見つからないよう社長の家から逃げ出す。雨にずぶ濡れになりながら家に帰るギテクの家族が通った｢チャハムン(紫霞門)トンネル｣は、『パラサイト 半地下の家族』のファンには必見の観光スポットだ。｢チャハムン(紫霞門)トンネルの階段｣の近くやトンネルの入り口などにはフォトゾーンや案内標示板が設置されている。ここで素敵な記念写真を撮る秘訣を教えよう。ひとつ、トンネルの入口で『パラサイト 半地下の家族』のポスターと同じポーズで記念写真を撮る。ふたつ、ギテクの家族のように階段を降りる姿を、トンネルの反対側から撮る。

アトラクション #1

王の愛した秘密の庭園

ソクパジョン(石坡亭)には｢流れる水の音の中にて紅葉を眺める楼閣｣という意味がある。一年中四季折々の美しい風景を堪能できる場所だが、その中でも名前にある秋の紅葉を一度でも見ることができた者は、どうしてかつての王たちがこの庭園を好んでいたのか理解できるだろう。ソクパジョン(石坡亭)のすぐ隣には、ソウル美術館がある。ソクパジョン(石坡亭)だけ観覧する場合は入場料5,000ウォンで、ソウル美術館も一緒に観覧する場合は11,000ウォンである。

アトラクション #2

朝鮮を代表する美しい古宮

韓国を訪れる外国人観光客の定番観光スポット｢キョンボックン(景福宮)｣。一日に3回行われるキョンボックン(景福宮)守門将交代儀式も必見。韓国の伝統衣装を着て、王や官吏の政務施設、王族の生活空間、後苑などを巡りながら朝鮮時代の王室文化をのぞいてみよう。

アトラクション #3

ソウル最古の古本屋

テオ(大悟)書店はソチョン(西村)を代表する観光スポットだ。1951年に開店して約70年、今も開店当時の店の姿をそのまま維持している。各種映画やミュージック・ビデオのロケ地としての名声のほか、韓国の人気歌手IU(アイユー)のアルバムのジャケットを撮影した場所であり、またBTSのRMが訪問したことが特に有名で、たくさんの韓流ファンを常に呼び集めている。

食＆グルメ #1

あっさりとしつこくない味が逸品の手作り餃子

ミシュランガイドの｢2020ビブグルマン(Bib Gourmand)｣に選定された手作り餃子専門店。｢ビブグルマン｣とはミシュランガイドが選定したコスパの高いおすすめレストランという意味だ。このお店の人気メニューはコクのある牛肉スープに中身がいっぱい詰まった餃子が入っている｢餃子スープ｣だ。またメニューには外国人観光客のために英語の説明も書かれている。

食＆グルメ #2

ソチョン(西村)のグルメ通り

キョンボックン駅2番出口の近くにある｢セジョン(世宗)村飲食文化通り｣には、美味しいと評判の飲食店が立ち並んでおり、外国人観光客にも人気を集めている。夜になると各店の個性的な看板に色とりどりの灯が輝き、通りを華やかに着飾る。

食＆グルメ #3

韓屋の趣にモダンなセンスのインテリアを宿したカフェ

ソチョン(西村)ならではの雰囲気が楽しめるカフェ｢bear｣。韓国の伝統韓屋をそのまま生かした外観とモダンなインテリアの調和が魅力的だ。静かで落ち着いた雰囲気の中庭でコーヒーやお茶を飲みながらゆとりあるひとときを満喫しよう。

食＆グルメ #4

昔からの伝統と芸術が調和した伝統市場

｢ヨプチョン(葉銭)弁当｣で有名になったトンイン(通仁)市場。ヨプチョン(葉銭)とはかつて用いられていた銅貨のことであるが、この市場でのヨプチョン(葉銭)1枚は500ウォンに相当する。食べたいメニューをお弁当箱に詰めて、ヨプチョン(葉銭)で代金を払う。トッポッキ、キンパプ、天ぷらなど韓国のさまざまな屋台料理を味わえる。

ショッピング #1

韓国初のお箸のギャラリー

箸作り職人が伝統工芸技法で作ったお箸や現代のアーティストたちが制作した芸術作品のようなお箸などさまざまな箸が展示されている。展示だけでなく、お箸の販売も行っているので記念品として購入するのもいいだろう。ここで最も人気なのは、自分の好みに合わせてオリジナルなお箸を作れる｢箸作り体験｣だ。

ショッピング #2

創立100年以上のブランドのみを紹介するセレクトショップ

アメリカとヨーロッパの、大衆的にはあまり知られていない職人的ブランドのみを紹介する男性向けセレクトショップ｢BARBERSHOP｣。流行にとらわれないデザインとハイクオリティな靴・衣類・バッグなどを取り扱っている。伝統的でオシャレな商品や店内のインテリアを眺めていると、時間が経つのも忘れてしまう。

#ソウル徒歩解説観光

ソウルの人気観光スポットを文化観光解説ボランティアと共に歩きながら各スポットに秘められた物語などを聞くことができるプログラムだ。32のコースがあり、ソウル徒歩解説観光ホームページ  dobo.visitseoul.net で事前に予約すれば誰でも利用できる。利用料金は無料だ。