解放村と厚岩洞、龍山基地周辺の暮らしの跡の物語の道

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ソウル徒歩解説観光

解放村と厚岩洞、龍山基地周辺の暮らしの跡の物語の道

登録日 : 2024.09.30 / 更新日 : 2024.10.10

波乱万丈の近代史の記憶が刻まれた路地裏

龍山(ヨンサン)解放村と厚岩(フアム)洞一帯は、日帝に抵抗した愛国志士たちの志を振り返ることができるスポットであることは言うまでもなく、韓国戦争後の移民たちの悲哀が刻まれた場所でもある。眺めの良いグルメのホットプレイスとしてしか知らなかった解放村の路地裏にある歴史の足跡を訪ねてみよう。

解説コース

解説コース: 緑莎坪(ノクサピョン)駅; 韓信甕器(ハンシンオンギ)と痕跡の旅路; 洞長李奉天の記蹟碑; 新興市場; 解放教会; 崇実学校跡と京城護国神社跡; 108階段; 典牲署跡と永楽保隣院; 金相玉義士の抗日跡; 朝鮮銀行宅地跡と指月蔵(チウォルジャン); 梨泰院(イテウォン)跡

所要時間(距離): 2時間(4km)

集合場所: 地下鉄6号線緑莎坪(ノクサピョン)駅の地下1階（竜山公園プラットフォーム前）

コース利用 TIP: 各博物館への入場の他、各館で運営される体験プログラムはウォーキングツアーコースに含まれていないため、観光終了後、各自でご訪問ください。

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コース内の主な観光スポット

緑莎坪(ノクサピョン)駅

緑莎坪(ノクサピョン)という名前は「青い草が茂った野原」という意味だ。地下4階、地上4階、計8階建てで、ガラスドームから地下まで自然光が差し込むユニークな姿が有名で、映画・ドラマ・CMなどの撮影場所としてもよく利用されている。
韓信甕器(ハンシンオンギ)と痕跡の旅路

ソウル未来遺産韓信甕器(ハンシンオンギ)は1967年にオープンした。当時、解放村(へバンチョン)には韓国戦争後の避難民や移民が集まり、生活必需品であった甕(陶器壺)を求める人が多かった。外壁に並ぶ甕の行列は、郷愁とともに韓国の情緒を感じさせてくれる。
洞長李奉天の記蹟碑

解放村が今日のような姿になるように尽力した李奉天(イ・ボンチョン)先生を称える碑石だ。李奉天先生は1955年に解放村の初代洞長に就任した後、避難民の住民を代表して、官家の助けを借りずに地域のインフラ施設を拡充したと言われている。
新興市場(シンフンシジャン)

1953年の休戦以来、新興市場(シンフンシジャン)は70年間運営され、様々な国籍と文化を包含する特別な雰囲気を作り出してきた。故郷の食べ物を懐かしむ避難民のための北朝鮮料理で有名だった新興市場は、今日、様々なエキゾチックな飲食店やユニークなカフェで、多くの若者の人気を集めている。
解放(へバン)教会

解放村(へバンチョン)の一番高い丘にある解放(へバン)教会は、1947年に避難民が自ら建てた教会で、長い間地域コミュニティの中心地としての役割を果たしてきた。すべてを手探りで開拓しなければならなかった解放村の歴史を秘めた空間で、解放村の人々にとって、しばし休息できる憩いの場となっている。
崇実(スンシル)学校跡と京城(キョンソン)護国神社跡

崇実(スンシル)学校は、1897年に米国人宣教師ベアードによって平壌に開校されたキリスト教系の学校で、1950～70年代に解放村に移転した。乙巳条約反対運動、3.1運動、神社参拝反対運動など、抗日独立運動の中心地であった崇実学校が、日本統治時代の神社跡に位置することには歴史的意義がある。
108階段

厚岩(フアム)洞の名物である108階段には、日本統治時代の痛ましい歴史が込められている。1943年、戦没将兵の追悼のために京城(キョンソン)護国神社を建てる際に参拝道として作られた階段だったからだ。住宅街初の傾斜型エレベーターが設置されており、誰でも無料で利用することができる。
典牲署(チョンセンソ)跡と永楽保隣院(ヨンナクボリンウォン)

典牲署(チョンセンソ)は、朝鮮時代の宮廷の祭祀に使う家畜を飼育していた王室の牧場と言える。現在の永楽保隣院(ヨンナクボリンウォン)の前身である鎌倉保育園は、日本統治時代、朝鮮の孤児を世話した宣教師曽田嘉伊智が運営していた場所で、曽田嘉伊智は日本人としては唯一、妻の上野タキと共に楊花津(ヤンファジン)外国人宣教師墓地に安置されている。
金相玉(キム・サンオク)義士の抗日跡

1923年、日本統治時代、金相玉(キム・サンオク)義士(1889-1923)の抗日跡である。金相玉義士は、独立運動家の拷問で悪名高かった鍾路警察署に爆弾を投げた後、隠れ家が発覚し、軍警1000人余りと接戦の末、殉国した。日本人村だった厚岩(フアム)洞では珍しい独立運動の跡である。
朝鮮銀行宅地跡と指月蔵(チウォルジャン)

ソウルの代表的な文化住宅だ。文化住宅とは、日本統治時代の近代様式で建てられた高級住宅を指す。指月蔵(チウォルジャン)はもともと西鮮殖産鉄道株式会社の常務西島新蔵(にしじましんぞう)の別荘で、そのままの姿を残して現在、ゲストハウスとして活用されている。
梨泰院(イテウォン)跡

梨泰院(イテウォン)は、朝鮮時代の孝宗(ヒョジョン)時代に梨の木が多いことから付けられた名前だ。もともと漢陽(ハニャン)の駅院の一つで、崇礼門(スンネムン)を出て最初の宿泊施設だった。駅院とは、役人や旅行者に宿泊を提供する施設である。