展示「透明で香り漂う天使の羽の色のように」は、石鹸を彫刻の材料として使用し、独自の作品を構築してきた彫刻家シン·ミギョンの展示です。展示のテーマである「天使」は、神と人間をつなぐ宗教的表象であり、芸術的、文学的想像を通じて私たちの認識の中に馴染むようになった象徴的な存在です。作家は、「エンジェル」という名前の香りに偶然出会い、「天使」というテーマに関心を持つようになり、世の中に「存在するものと不在するものの間にある対象」として天使を視覚化した作品を作り始めました。今回の展示では、皆が知っているが、誰も見た人はいない天使が持つ意味に注目します。作家が表現する天使は、天上と地上、生と死、肉体と魂の間を行き来する幻想の領域にある存在で、石鹸の物質的属性を通じて隠喩的に表現されます。作家が30年余りの間、彫刻の材料として使用した「石鹸」は、透明さと不透明さを行き来する物性だけでなく、磨り減ってなくなる性質、そして香りを持っています。このような石鹸の特徴は、天上と地上をつなぐ中間的存在である天使の象徴性と似ており、特に石鹸の「透明性」とこれを極大化する「光」、そして「香り」を媒介にして存在と不在の間を行き来する天使の存在を感じることができます。展示では、日常で向き合う石鹸で作った彫刻を鑑賞しながら作家の世界観を理解し、実際に見たことはないが見慣れた存在である天使を通じて、潜在的な想像力を繰り広げることができるでしょう。世代を超えて興味深い想像を呼び起こす天使の光と香りに満ちた今回の展示が、これまで身近に感じてきた天使という存在について再び考える機会になることを願います。
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