ソウル観光のすべて!何でも聞いてください!
ソウル南西部・ヨンドゥンポ(永登浦)区に位置するムンレドン(文来洞)は、かつて鉄鋼工場が立ち並んでいた工業地帯。近年では、その無骨な工場跡を生かしたカフェやギャラリーが次々と誕生し、インダストリアルなムード漂うユニークな街並みへと進化しています。韓国MZ世代の間では“NEXTソンス”とも呼ばれ、いま注目を集めるローカルエリア。近年は、トレンドに敏感な日本人旅行者からもじわじわと人気が高まっています。
今回は、日本人観光客にもおなじみのザ・現代ソウルでクリスマスムードを満喫したあと、バスやタクシーで約15分とアクセスしやすい文来洞へ。ソンスにも通じる感性を持ちながら、よりディープでローカルな魅力を味わえるカフェ&グルメスポットを、冬の街歩きとともに5つご紹介します。
ザ・現代ソウル/冬の高揚感が集まる、ソウルのホリデースポット
毎年冬になると、大規模なクリスマスマーケットの開催で大きな注目を集めるザ・現代ソウル。ソウルを代表する最新百貨店として知られ、この時期は館内全体がクリスマスムードに包まれます。マーケットへの入場は事前予約制が必須の争奪戦なのでハードルが高いですが、上階からその景色を眺めるだけでも十分に楽しめるのが魅力。ショッピングフロアやショップのディスプレイもホリデー仕様となり、歩いているだけで気分が高まります。
約20メートルもの高さを誇るガラス天井から自然光がたっぷりと差し込む屋内庭園には、本格的なクリスマスデコレーションが施されています。ツリーやオーナメントに囲まれた空間は、どこを切り取っても絵になるフォトスポット。期間限定のギフトショップには、ここでしか 出会えない可愛らしい人形やクリスマス雑貨が並び、何度訪れたことがある人でも、12月のザ・現代ソウルは特別な表情を見せてくれます。
ザ・現代ソウルで個人的におすすめしたいのは、地下2階にある文房具店POINT OF VIEW。センス良くセレクトされた輸入文具やオリジナルのノート、ペン、カードなどが揃います。毎年人気のスケジュール帳やダイアリーは、2026年に向けて新調するのにもぴったり。また、地下1階にはフードコートやレストラン、カフェなどソウルの人気店が集結。手土産にぴったりなスイーツコーナーでは、韓国伝統の布包み、ポジャギでラッピングしてくれる商品も多く、特別感のあるお土産探しにもおすすめです。
YANKEES GRILL(ヤンキー スグリル)/下町で味わう本格派アメリカンステーキ
ムンレ駅近くに店を構えるYANKEES GRILLは、アメリカンスタイルのステーキハウス。週末にはウェイティングが出るほどの人気で、店内はカジュアルながら活気にあふれ、本場アメリカのダイナーに迷い込んだかのようなローカル感が漂います。英語メニューが用意されており、予約も可能なため、外国人旅行者にも利用しやすい一軒。若いローカル客が多く集まるのも、この店の雰囲気を物語っています。
看板メニューは、1カ月以上ウェットエイジングで熟成させたニューヨークステーキ。250gで25,500ウォンという手頃な価格ながら、柔らかく、しっかりとした肉の旨みと香りを楽しめます。付け合わせのマッシュポテトと、ほんのりスパイシーなチミチュリソースとの相性も抜群。さらに、アメリカ南部スタイルのシュリンプピラフは、クリーミーなホワイトソースが印象的で、ステーキと並ぶ人気メニューです。
もうひとつ外せないのが、代表メニューのターキッシュテンダーロイン。牛肉の中でも特にやわらかなヒレ肉を丁寧にグリルし、仕上げには目の前で熱々のバターをたっぷりとかけ、チーズの風味を添えて完成します。バターがじんわりと染み込んだパンとともに味わえば、贅沢なハーモニーが広がり、心まで満たされるはず。文来洞で異国情緒あふれるランチやディナーを楽しみたい日に、ぜひ訪れたい一軒です。
Marinière(マリーニエル)/クルーズ気分を味わう大人のカフェバー
2025年6月、現在も多くの工場が立ち並ぶ文来洞の西側エリアに突如現れた、ひときわ異彩を放つマリニエール。店名はフランス語で、白×ブルーのボーダーに代表される“船乗りの服“を意味し、ヨットをコンセプトにしているそう。通りを歩いていると、思わず足を止めてしまうほど鮮やかなブルーの外観が目を引きます。
店内はダークウッドを基調に、白と青のボーダー柄をアクセントに効かせた落ち着いたインテリア。まるでヨットに乗ってクルーズしているかのような、非日常感あふれる空間が広がります。営業時間は12時から24時まで。昼はコーヒーと軽食で気軽にカフェとして、夜は厳選ワインとアペタイザーを楽しむバーとして利用できるのも魅力です。隠れ家のようなムードとユニークな世界観が相まって、映えスポットとしてSNSでも注目を集めています。
この日はレモンスカッシュ、紅茶、ティラミスをオーダー。ヤンキースグリルで食事を楽しんだ後に立ち寄るなら、すっきりとした爽やかさのレモンスカッシュがぴったりです。甘さ控えめで大人の味わいのティラミスも、気づけばペロリ。どこか懐かしさを感じさせる喫茶店風のティーカップが、ゆったりとした余韻のある時間を演出してくれます。
Arcade Seoul(アーケード ソウル)/元鉄工所から生まれた、文来洞のアート拠点
2023年にオープンした「Arcade Seoul」は、ムンレ駅7番出口から徒歩約3分の場所に位置する複合文化空間。かつて鉄工所として使われていた建物を改装し、展示、デザイン、パフォーマンス、トークショーなど、ジャンルを横断する多彩なコンテンツを発信しています。現代におけるキュレーションの可能性を実験的に探る場として、文来洞のカルチャーシーンを牽引する存在です。
古い鉄工所の構造を活かした館内は、無骨な鉄骨が剥き出しでありながら、自然光が差し込むことでどこか温もりを感じさせる空間。無機質と有機的な要素が共存する独特の雰囲気が魅力です。2階へと続く緩やかなスロープも印象的で、上階には小さな展示スペースと一本の木が佇むテラスが広がり、建築そのものを楽しむことができます。
私が訪れたのは、12月12日から開催された展示《Dressing》。“身なりを装う”“創傷を被覆する”といった多義的な意味を持つ“ドレッシング”という言葉を軸に、制作の途中段階や変化のプロセスに焦点を当てた展示です。身体と衣服、キャンバスと布、素顔と化粧、さらには医師や仕立て屋の手の動きにまで視点を広げながら、カン・イェビンとパク・ジョンヒョン、二人の作家がそれぞれのアプローチで作品を展開しています。会期は2025年12月31日まで。文来洞散策の際にぜひ立ち寄りたいスポットです。
RUST BAKERY(ラストベーカリー)/文来洞を代表する人気ベーカリーカフェ
文来洞で最も有名なベーカリーカフェとして地元民からも愛されるRUST BAKERY。まるで映画のセットのようなレトロな街並みに溶け込む、赤レンガの外観が印象的な一軒です。12月にはクリスマス仕様のデコレーションが施され、思わず写真を撮りたくなる華やかな雰囲気に包まれます。
工場をリノベーションした店内は、工場時代の趣を残したインダストリアルな空間。朝のやわらかな日差しが差し込む2階フロアは、複数のエリアに分かれており、席数も多めでゆったりと過ごせます。店内で焼き上げるクロワッサンやベーグルをはじめ、エッグタルトやスコーンなど甘めの焼き菓子が充実。バニラ、ティラミス、ピスタチオの3種フレーバーが揃うプリンや、季節の食材を使ったケーキなど、訪れるたびに楽しみが広がります。
この日は、定番のブルーベリーチーズケーキ、エッグタルト、アールグレイのクイニーアマンとコーヒーをオーダー。サクサクのパイ生地に濃厚な卵の風味が広がるエッグタルトは格別で、香り高いアールグレイクリームがたっぷり詰まったクイニーアマンも満足感たっぷり。一度では食べきれないほど種類が豊富なので、友達と一緒にホテルへ持ち帰り、シェアして楽しむのもおすすめです。
#ムンレ洞 # ソウルグルメ # ソウルカフェ # ソウル旅行 # 韓国旅行 # ラストベーカリー # アーケード ソウル # マリーニエル #ザ・ソウル