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私が韓国に興味を持ち始めたきっかけは、K-Popでした。素敵な振りや中毒性のあるメロディー、そしてK-popアーティストのスタイルは、私の視線を捉えるのに十分でした。韓国ドラマを初めて観た時はかなりのショックを…！ドラマの主人公は、みんなかっこよくて美しく、ドラマの背景となる韓国の都市は、とても魅力的でした。私はどんどん韓国文化にハマってしまい、韓国を旅行し、韓国で流行っている文化を全て体験してみたいと思い始めました。私は、その後、韓国に旅立ちました。

いつものように行きたいところが多くて悩んでいた私は最近、韓国のMZ世代 の間で登山が流行っているという話を聞きました。「韓国のトレンドを見逃すわけにはいかない！」と思った私は、ソウルの登山について調べ始めました。

海抜836メートルにのぼるプカンサンペグンデ(白雲台)は、まるで空と接しているようで、そこから眺めるソウル市内の景色はあまりにも素敵でした。私は、迷うことなく、ソウルでの初登山をプカンサンに決めました。しかし、目的地を決めて登山について色々調べていた私にある悩みができました。「山を安全に登るには登山靴や登山ウェアなどが必要。だからといって、1回だけの登山のために登山用品をすべて購入するのは、やっぱり負担になる…。」そんな悩みを抱えて解決策を探していた私にある日、嬉しい情報が…！それは、プカンサンの入口に登山用品をレンタルする「レンタルショップ」があるということでした。

「ソウル都心観光センター」には、外国人を対象に登山靴や登山ウェアといった「登山用品を無料で提供するレンタルサービス」があります。旅行中に山登りを経験してみたかった私にとっては、本当に便利なサービスでした。 現場でのご予約も可能ですが、ご希望のサイズがない場合もあるので、ウェブサイトでの予約をおすすめします。ウェブサイトでの予約は、訪問2日前まで可能ですので、参考にしてください。

ついにプカンサンに登る日！とても良い天気でした。私はワクワクする気持ちで、地下鉄プカンサンウイ駅で降りて、友達と2番出口から徒歩5分の距離にある「ソウル都心登山観光センター」を訪れました。センターのスタッフさんたちはとても親切で、外国人訪問客のための英語・日本語・中国語の案内サービスを提供していました。韓国語が下手な私もプカンサンについて、そして各コースについてすぐ理解することができ、コースの選びと登山に対する様々な情報を得ることができました。

次にレンタルコーナーに移動し、予約した登山用品を受け取りました。ここでレンタルしてくれる用品は、すべて1回使ったら、洗濯・除菌・消毒によって清潔に管理されるといわれ、この時期に特に安心して利用することができました。レンタルに必要な情報を簡単に記載し、登山ウェアと登山靴を受け取りました。レンタルコーナーの隣にある更衣室で着替えた後、着ていた服や持ち物は、ロッカーに安全で便利に入れておきました。

このセンターには、登山前後に体を休めるスペースとプカンサン周辺の景色を眺められるテラス席がありました。山に登る前に心の準備も兼ね、友達とここを見て回りましたが、ラウンジには気軽にリラックスできるスペースやウォーターサーバー、携帯電話用充電器、様々なソウルのガイドブックが用意されていました。念のために携帯電話を充電しておいて、しばらく休んでからテラス席に上がると、見事な360度のパノラマビューが広がりました。プカンサンの素晴らしい稜線だけでなく、遠くのトボンサンとスラクサン(水落山)まで一望できる美しいスポットでした。素敵な山を背景に友人と人生最高の写真を撮ってから階段を下りてきました。

いよいよペグンデに向けて出発！ペグンデコースは、出発ポイントとなるプカンサン探訪支援センターからペグンデの頂上までつながる長さ約1.9km、所要時間約1時間30分の最短コースです。最短の距離と所要時間でプカンサンの頂上に登れるため、達成感が大きく、登山客の間で人気が高いといわれます。しかし、階段や石、岩が多く、かなり険しい上り坂になっていて、やはりスニーカーだと後悔するところでした。

ペグンデコースで出会った外国人の大半が、登山に適していない靴と服装をしているのを見て残念に思いました。彼らに登山ウェアと登山靴を無料でレンタルしてくれるサービスについて教えてあげたかったのです。短いけど、かなり厳しいコースであるため、山荘と休憩スポットで、あらかじめ持って行ったチョコバーを食べながらしばらく休憩をとりました。

頂上に登る最後のコースは短いけど、険しい山道となっていて、初心者には少し厳しいコースでした。途中で諦めたくなることもありましたが、一緒に登った友達と励まし合いながら力を出して一歩一歩進んでいくと、いつの間にか頂上にたどり着くことができました。プカンサンの頂上、ペグンデから眺めるソウルの景色は、写真よりはるかに美しく、ソウルがもっと好きになった私は、その素敵な風景を満喫しました。一目で見られるソウルの景色と周りの山をカメラに、そして目に焼き付きました。登山のつらさはそよ風によって、いつの間にか飛んでいき、代わりに高い山に登った時の達成感とソウル旅行の特別な思い出が心をいっぱいに満たしてくれました。

登る時は大変で目に入らなかった周りの風景も山から下りる時は、ゆっくりと絶景を楽しみ、フィトンチッドも思う存分浴びながら歩けました。再びセンターに戻ってきて、レンタルした服と靴を返却しました。ここにはシャワールームが用意されており、登山後、汗やほこりなどで汚れた体をしっかり洗うことができました。

ちなみに、センターのシャワールームを利用する際には、下着や靴下、タオルなどは自分で持っていかないといけません。一方、更衣室の中には、使い捨てのシャワーティッシュが用意されていて、次の日程で時間が足りない方なら便利に使うことができます。
登山に欠かせない登山靴や登山ウェアのレンタルはもちろん、お荷物預かり、休憩スペース、シャワールームまで、これらのサービスがすべて無料だなんて、驚くべきことです。そのおかげでソウルでの初めての登山は、大満足で終えることができました。チョコバーで少し腹をこしらえてはいましたが、そろそろお腹が空いてきました。山を下りてからすぐ、あらかじめ探しておいた食堂に足を運びました。

ソウル都心登山観光センターのすぐ向こう側に位置し、遠くまで行かなくてもお腹を満たすことができるのがこのお店を選んだ一番の理由です。駐車スペースである1階を通って、2階に上がっていくと、山荘のような雰囲気の食堂が現れます。サンドゥブジプというその名の通り、海鮮豆腐鍋、豆腐ポッサム、スンドゥブ(純豆腐)、豆腐キムチといった多彩な豆腐料理はもちろん、海鮮チヂミ、トトリムクなど、様々なメニューが用意されています。しばらく悩んだ末、メニューを注文しました。先に小ぎれいなおかずが出され、メイン料理が次々と出てきました。

代表メニューの豆腐は、淡泊で香ばしく、気軽に食べられたほか、登山後の必須メニューといわれる海鮮チヂミとトトリムクもとても美味しかったです。様々な料理をたっぷりご馳走してもらった私は、満腹感を感じながら無事にプカンサン登山を終えました。

ソウルの都心の中、気軽に大自然を満喫できる登山と食い道楽の旅を経験してみてはいかがでしょうか。ソウルで最も高い山に登った時の達成感や嬉しさ、そしてその余韻を長くしてくれる美味しい料理が、あなたの旅行をより特別にしてくれるでしょう。