インディ文化は巨大資本にとらわれず、小規模な予算で創作者が自分の好みやアイデンティティを反映して創造した文化、あるいは芸術を指します。過去の韓国のインディ文化は大衆文化と反対されるものと考えられマニア的性向を強くアピールしたりしました。しかし、今は違います。アイドルスターとインディバンドがコラボ舞台を作り、数々のブロックバスターの間でウェルメイド独立映画が成功。大衆から愛される一つの文化として堂々と落ち着きました。それなら、韓国のインディー文化を楽しめる最適の場所は?それは、インディ文化の産室であるホンイク大学校前。独立映画館からインディー書店、インディーバンド公演場、フリーマーケットまで目と口、耳のすべてが楽しいホンデ(弘大)一帯のインディ文化体験コースを歩いてみました。
#見る
KT&Gサンサンマダンシネマ
複合文化空間KT&Gサンサンマダンが運営する独立映画芸術館のKT&Gサンサンマダンシネマ。「新しくて若い映画」を原則として、海外の芸術映画と韓国独立長・短編などを紹介しているここは、若さと一番速くて緊密に呼吸する劇場です。毎年の定期プログラムとして6月の「音楽映画祭」と9月の「短編映画祭」、12月の「俳優企画展」を開いています。音楽映画祭「FILM LIVE」は、サンサンマダンで上映される他の音楽映画の客席占有率に影響を与えるほどの人気が高い祭り。毎月新しいテーマを決め、それに合わせて韓国内・外の短編映画を紹介する「短編サンサン劇場」も注目すべきプログラムです。
Address ソウル市麻浦区オウルマダンロ65 KT&Gサンサンマダン地下4階
Tel. (82)(0)2-330-6200
本屋ピノキオ
最近住宅街の間に色とりどりな店が一軒二軒とオープンして「第2のホンデ(弘大)」と呼ばれているヨンナムドン(延南洞)。「本屋ピノキオ」も昨年6月、ここでオープンしました。この小さな町の本屋には、書店でよく見られるのベストセラーコーナーはありません。代わりに、「絵のある本」、その中でも独立出版物やグラフィックノーブル、海外原書が本棚を占めています。特に、簡単に入手し難い海外原書を探す客が多く、東インドの伝統ペイント方式で手製された絵本
Address ソウル市麻浦区トンギョロ46ギル33
Tel. (82)(0)70-4025-9186
ハローインディブックス
独立出版物の魅力は、創作者の制約なしに多様なアイデアを見ることができる点です。昨年11月ホンデ(弘大)近くにオープンした「ハローインディブックス」は、独立出版物のこのような魅力を感じられるところ。韓国独立出版物のみ販売しているここは、本だけでなく、本を作る創作者のことも一緒に紹介しています。創作者個人の作品と本を集めて書店の一角で展示。肌の匂いさえ感じられるような雑誌
Address ソウル市麻浦区ワンサンロ148-1
#聞く
カフェレコードハート
「カフェレコードハート」は特別カフェです。この小さなカフェは、インディーミュージシャンのアルバムを販売するレコードショップ兼月1回インディーミュージシャンの公演が開かれる公演会場です。また、しばしば訪れる外国人客には韓国のインディー音楽を紹介する役割も果たしています。韓国有名インディー専門レーベル「ミラーボールミュージック」で流通されるアルバムと、個人的に委託されたインディーアルバム、ここで公演を開いたミュージシャンのアルバムを販売しています。インディーミュージシャンの公演「1OurRecords」のスケジュールは、レコードハートのブログやフェイスブックで確認可能です。
Address ソウル市麻浦区ワンサンロ18-7
Website blog.naver.com/recordheart (韓国語)
ツバメ 喫茶店
文人李箱は、1933年チョンノ(鍾路)に「ツバメ喫茶店」をオープンしました。そこは、当時の芸術家たちが交流していたところです。サンスドン(上水洞)の「ツバメ喫茶店」は、そこの名を借りてきました。インディーバンドの公演とアーティストの展示も開き、現代芸術家たちが交流するスペースとしても位置づけられています。興味深いのは、夕方6時になると「酔ったツバメ」に看板を変えること。変わることはありません。ただ、夜だからお酒を飲みながらより楽しく遊ぼうという意味。頻繁に開かれるインディーバンドの公演は、チケット販売の代わりに観客が気ままに公演料金を払う募金制で行われています。
Address ソウル市マポグ(麻浦区)ワンサンロ24
Tel. (82)(0)2-325-1969
Website www.jebidabang.com (韓国語)
無大陸
ミュージシャン、モデルなど「ホット」なピープルから愛される「無大陸」。カフェに使用する1階と映像、イラスト、音楽など様々なジャンルで活動する作家の作業室がある3階、インディーミュージシャンの公演が開かれる地下1階まで食べて、働いて、遊ぶのがすべて可能な複合文化スペースです。1階でカクテルなどを飲みながら盛り上がった気分そのままで公演会場で楽しむことが可能な場所です。無大陸の最近の公演の傾向は、エレクトロニックDJプレイ。電子音楽のミュージシャンが集まって作った公演ブランドWATMMの定期公演が毎週末に開かれています。
Address ソウル市麻浦区トジョンロ5ギル1
Tel. (82)(0)2-332-8333
#楽しむ
ルワイラック
週末には、ホンデ(弘大)のライブクラブは、音楽の熱気で熱く燃え上がります。看板からロック精神を噴出す「ルワイラック」もその一つ。特にここでは、観客とミュージシャンが頻繁に会えるように外部貸出による公演を除いたすべての公演が無料です。ミュージシャンと観客の距離をより身近にしてくれる狭い公演会場、公演を楽しむのにこれ以上の場所はありません。爆発的なエネルギーで多くの愛を受けるバンド「クライング•ナット」がルワイラックの定番です。遊び回りたい人は参考にしましょう。※1ヶ月分のラインナップがルワイラックフェイスブックで事前に公開さすれています。
Address ソウル市麻浦区ヤンファロ6ギル99
Website www.facebook.com/ruailrock (韓国語)
GOGOS 2
韓国で最も活発に公演が行われている弘大クラブ路地の奥にある「GOGOS2」。ロックに基づいたダンサブルなバンドの公演が主に行われるここは、ライブを聞きながら自然に踊ることができます。ここもやはり定番のバンドがあります。クラブと名前が似ていて頻繁に公演するという「ゴーゴースター」。日本と中国でも活発に活動しているこのバンドのライブは期待してみる価値あり。ライブ公演の後にはダンスクラブにも変身するというので、ライブ後の物足りなさをなだめることができます。
Address ソウル市麻浦区ワンサンロ63
#体験する
ホンデ(弘大)前芸術市場フリーマーケット
今年で13年目となる「ホンデ(弘大)前芸術市場フリーマーケット」。ホンデ(弘大)の名物として定着したこの行事は、多様な創作者と市民がオーブンなスペースで交流できる芸術市場です。今年のフリーマーケットのテーマは「手で作る世界」。性別、年齢、経歴、国籍に関係なく誰でも参加でき、外国人のために中国語と英語がサポートされるホームページを、今年上半期中にオープンする予定です。11月まで、雨が降らない毎週土曜日の午後1時から午後6時までホンイク(弘益)子供公園で開かれています。
Website www.freemarket.or.kr (韓国語)
一日で韓国インディ文化を極める
日差しのよい土曜日。今日は韓国インディ文化に触れるのに最適の日です。<Atti>とソウル市が提案する「インディ文化の一日コース」に沿って行ってみましょう。
AM11:00
ハローインディブックス
「ユニークな本を売るところがあると知って探しに行った。マガジン<Scent>
PM12:00
カフェレコードハート
「春の日差しを受けると、音楽を聴きながらのんびりとコーヒーを飲みたいって?ちょうど適当なところがカフェレコードハートだよ。氷を浮かべた冷たいアイスアメリカーノを注文しておいて、普段好きだったバンドのアルバムを聞いていたら、世界を手にした気分だ。」
PM2:00
ホンデ(弘大)前芸術市場フリーマーケット
「ホンデ(弘大)を土曜日に来た理由ってあるだろう。フリーマーケット!手作り上手な人がたくさん集まっているみたいだ。どんなものを買うのか、幸せな悩みが始まった。」
PM4:00
ツバメ喫茶店
「フリーマーケットを見ていると、いつの間にか2時間が過ぎた。そろそろお腹もすいてきて...いつも気になっていたツバメ喫茶店に向かった。ここは公演会場か或いはカフェか?雰囲気まで美味しい所だと思う。」
PM6:00
エチュードハウス Etude House
「夕方になったので、クラブに行ってみようか?その前にメイク直しは必須。外国語が堪能なスタッフが常駐するので心配ないな。」
PM7:00
ルワイラック
「今日の締めは、ライブクラブのルワイラック!ここの定番ミュージシャンというクライング・ナットの今日の公演は本当に素晴らしかった。まるでクライングナットと一緒に舞台で走っているような気分だよ!」
<記事提供:Atti>