韓国の最大の祝祭日である旧正月。韓国では新暦1月1日と同じくらい旧暦の1月1日も重要な日です。その日を前後して、一日ずつ連休に指定されています。旧正月連休には、常に交通渋滞が発生しますが、忙しい日常生活でなかなか会えない親戚達に会えるという期待で高速道路の渋滞もあまり苦には感じられないそう。親戚がすべて集まったら、できなかったおしゃべりやおいしい食べ物を食べてお正月の雰囲気を満喫します。昔は伝統的にユンノリや凧揚げなどの民俗遊びを楽しみましたが、最近の大都市では簡単に見ることのできない風景となりました。
また、お正月にはお雑煮が欠かせないのは韓国も同じでしょう。トッククは牛骨スープをベースに胸肉、牛モモ肉などが煮込まれたスープに薄い楕円形の餅、卵とネギが入ったスープ。薄い楕円形の餅は細い形の餅をスライスしたもので、長寿を祈願する意味が込められています。旧正月に親戚に会う子供たちは、韓服を着て家の中の大人たちに心をこめて挨拶をすればお年玉をもらえ旧正月をさらに楽しく感じることでしょう。
ソウル市内で韓国の旧正月の雰囲気を感じることができる場所に行ってみるのも興味深いかもしれません。以下の記事をご参考に
都心の中で韓国伝統の雰囲気が感じられる古宮とナムサン(南山)韓屋村で旧正月連休を迎えるのはいかがでしょう。
ソウル市内の全景が一望できるナムサン(南山)の麓に位置するナムサン(南山)韓屋村は韓国の伝統家屋を5棟復元した場所です。様々な形の韓屋を見て韓国の伝統生活様式を垣間見ることができ、後ろに見えるナムサン(南山)ソウルタワーとナムサン(南山)が周辺の景観をより雄大な気持ちにしてくれます。旧正月連休には韓屋5軒のヤンバン(両班:朝鮮王朝時代の貴族階級)宅で開かれる祭いをコンセプトに多彩な旧正月プログラムが開催されます。旧正月当日の2月8日(月)には、訪問者に雑煮が振舞われのお正月の風習を感じることができます。パーカッション、民謡、風物遊びなどの伝統文化体験プログラムを当日の現場の受付で参加可能です。
古宮も旧正月を迎え多彩な行事が準備されています。キョンボックン(景福宮)では、2月7日(日)から2月9日(火)までトックク(韓国のお雑煮)が振舞われ、オンドル体験やお年寄りに新年の挨拶をして談話する「オンドル体験と新年の挨拶」イベントが開催される予定です。
トクスグン(徳寿宮)は韓国の伝統遊びであるユッノリ(韓国のすごろく)、チェギチャギ(蹴鞠遊び)、投壺(矢を壷の中に投げ入れる遊戯)などを体験できます。
ウンヒョングン(雲峴宮)では、太鼓パフォーマンスと融合したサムルノリなどの公演広場と新年の運勢を占い、福を祈願する行事が開かれます。体験広場では、猿のキャラクターパフォーマンスや伝統民俗遊び体験などのイベントを楽しむことができ、楽しく豊かな旧正月連休を迎えることができるでしょう。
国立民俗博物館では、猿に関連する様々な体験とに民俗遊び、特別公演を観覧できます。猿の模様のアートグッズなど今年を記念する作品も揃っています。
ソウル歴史博物館では、旧正月当日、北朝鮮民俗公演「平壌芸術団」とパーカッションとインストゥルメンタル、歌で構成された公演「トゥルソリ」などの公演が観覧客を迎えます。板跳び、投壺、ユッノリ、めんこ、チェギチャギなどの民俗遊び広場と餅や焼き芋など韓国の懐かしの食べ物を楽しむことができる広場、書道、新年祈願などの体験イベントも楽しめます。