高層ビルが密集しているソウルの都心のそれも中心部に、韓国伝統韓屋が軒を連ね、静かな雰囲気を感じられる場所があります。それはプクチョン(北村)韓屋村という場所です。プクチョン(北村)は昔、ソウルの中心であったチョンゲチョン(清渓川)とチョンノ(鍾路)の上町という意味で付けられた名前で、朝鮮王朝時代の両班(ヤンバン:貴族階級)たちが集まって住んでいたところでした。
ここは北から南に流れる水路を中心に形成されていったので、長くて狭い近所の形態が現在も残っており、くねくねと曲がった迷路のような路地の間に韓屋が軒を並べる姿に美しさを感じることができるでしょう。現在は古きを感じることができる工房と博物館と伝統韓屋を体験することができるゲストハウスが集まっており、多くの国内外の観光客に人気のあるスポットとなっています。
①② プクチョン(北村)文化センター/③④ プクチョン(北村)生活史博物館
プクチョン(北村)には、多くの韓屋が路地にあります。まずどこに足を運んだらいいか迷ったら、まずはプクチョン(北村)文化センターに立ち寄ってみましょう。プクチョン(北村)文化センターの建物は1900年代初めに建てられたもので、当時の貴族が住んでいた家屋を2002年に韓屋の原型を最大限とどめつつ復元したもの。現在は、プクチョン(北村)の歴史を知ることができる展示館、休憩所、様々な伝統文化を体験できる場として活用されています。
プクチョン(北村)文化センターに立ち寄った後はプクチョン(北村)生活史博物館にも足を運んでみましょう。今では消えて歴史だけとなってしまった数十年前の物を見ることができます。技術の発達と共に時代が変わり、もはや必要ではなくなった懐かしさ漂う物が私たちを待っていることでしょう。また高台に位置しているので、見通しも良い場所は家庭菜園を営む一般家庭をも展示場として活用されています。
* アクセス :
[プクチョン(北村)文化センター] 地下鉄3号線3番出口徒歩10分
[プクチョン(北村)生活史博物館] 地下鉄3号線1番出口徒歩15分
* 電話番号 :
[北村文化センター] +82-2-2133-1371/1372
[北村生活史博物館] +82-2-736-3957/3958
* ウェブサイト :
[ソウル韓屋ポータル] http://hanok.seoul.go.kr/front/jp/index.do (日本語)
[TIP]
プクチョン(北村)文化センターは無料で観覧することができる。またプクチョン(北村)生活史博物館は有料なので、料金を確認して利用しよう。
⑤⑥ 東琳組み紐工房/⑦⑧ 伝統工芸体験館
プクチョン(北村)には観光以外にも伝統を体験できる工房や博物館があります。プクチョン(北村)韓屋村の路地を歩けば民画、メドゥプ(韓国の伝統組み紐)や刺繍などの伝統工芸体験することができるスポットがあります。こじんまりとした韓屋の中に入ると、様々な伝統組み紐を鑑賞しながら体験することができる工房です。博物館内部のスペース全体が組み紐によって飾られており、一日体験プログラムでは携帯ストラップ、ブレスレット、ネックレスなどの制作体験が可能で、観光客には良い思い出になることでしょう。
曜日により違った伝統工芸を体験できる場所もあります。ハンカチ、手鏡、お守り、靴、人形など、一日に3つの各体験プログラムがあります。丁寧に作った自分だけの伝統工芸品は、飾るのはもちろんプレゼントにも良いアイテムになるでしょう。完成後の記念写真を撮って、ソウルのプクチョン(北村)の素敵な思い出を作ってみてはいかがでしょうか。
* アクセス :
[ドンリム(東琳)組み紐工房] 地下鉄3号線アングク駅2番出口より徒歩7分
[プクチョン(北村)伝統工芸体験館] 地下鉄3号線アングク駅2番出口から徒歩10分
* 電話番号 :
[東琳組み紐工房] +82-2-3673-2778
[北村伝統工芸体験館] +82-2-741-2148
* ウェブサイト :
[東琳組み紐工房] http://shimyoungmi.com/?lang=ja (日本語)
[チョンノ(鐘路)区公式ウェブサイト] http://www.jongno.go.kr/japaneseMain.do (日本語)
[TIP]
ドンリム(東琳)結び目工房の入場料は7,000~10,000ウォン。体験プログラム所要時間は約30分だ。メドゥプ(結び目)作り体験は5人以上からは事前予約が必要である。毎週月曜日は休館日。