12年連続で世界最高の空港に選出されているインチョン(仁川)国際空港では、バリアフリー施設を完備しています。入国書類の準備、入国手続き、手荷物の受け取りのお手伝い、および到着ロビーから公共交通機関の乗り場までのご案内も、ご要望に応じておこなっています。移動や視覚が不自由な人をゲートにご案内する電気自動車もあります。これらのサービスは、もちろん到着後だけでなく、出発前にもご利用いただけます。サービスを希望される場合は、旅客ターミナルの3番・7番・8番・12番出入口にある直通電話から空港ヘルプデスクにご連絡ください。車椅子は出発ロビー(3番・12番出入口)と入国ロビー(5番・10番出入口にある案内デスクで、無料貸し出ししています)
バリアフリーサービスのお申込み・お問合せ
インチョン(仁川)国際空港ヘルプデスク
電話番号:02-1577-2600(+82-2-1577-2600)
※ 機内でのサービスについてはご利用の航空会社にお問合せください。
空港鉄道
空港鉄道(A’REX)はインチョン(仁川)国際空港~キンポ(金浦)国際空港~ソウル駅をつなぐ電車です。直通電車に乗車すると、インチョン(仁川)国際空港からソウル駅まで停車することなく、わずか40分で到着します。空港鉄道のすべての駅と車両はバリアフリー完備です。またすべての車両に車椅子用のスペースがあります。
空港リムジンバスは、空港とソウル市内全域の主要なホテル・繁華街を結ぶ便利な交通手段ですが、バリアフリー設備はほとんど整っていません。
他の公共交通よりもやや料金は高いものの、観光に大変便利な交通手段です。
> ソウルに行く
ソウル全域に広がる地下鉄は、もっとも効率よく観光できる交通手段です。路線ごとに色分けされており、表示板および車内放送は数ヶ国語に対応しているため、外国人にとって利用しやすい点も長所です。ソウル市の地下鉄は安全・清潔・便利で、世界最高の地下鉄に選定されているほどです。大部分の駅と車両には、視覚・聴覚・移動が不自由な人に配慮した、以下のバリアフリー設備があります。
※ 一部の小規模で古い地下鉄の駅には、バリアフリー設備がない場合があります。
ソウル市のほとんどすべての地下鉄の駅にはエレベーターがあります。地上ときっぷ売り場のある地下階をつなぐエレベーターはほとんどの駅に設置されています。きっぷ売り場のある階からホーム階までは、また違うエレベーターが設置されていることが多いです。地上階もしくはホーム階のエレベーターに交通カードリーダーがある場合、そのエレベーターは地上階とホーム階を直結しています。古い駅舎に新たに設置されたエレベーターの場合、やや見つけづらいところにあることが多いですが、表示板の案内に沿っていけば見つかります。地上のエレベーターには表示板が無いことが多いですが、大きなガラス張りの箱状の構造物が目印です。
※ 一部の小規模で古い地下鉄の駅には、エレベーターがない、もしくは一部分にとどまる場合があります。
回転式の改札口は新しい駅舎では見られなくなりましたが、古い駅舎にはまだ残っています。そのような駅舎には、車椅子用改札口が設置されています。改札口を通るには交通カードをセンサーに当ててください。
エレベーターがない古い駅舎には車椅子リフトがあります。利用する際は駅員に声をかけてください。
地下鉄のすべての車両の両端には、お年寄りと体の不自由な人のための優先席が設置されています。ホーム上に表示された大きな緑色の表示(写真)は、優先席にもっとも近いドアを示しています。ホームと電車の間隔は気になるほどではありません。優先席のあるすべての車両には、車椅子や歩行器のスペースが設けてあります。
ソウル市内のすべての地下鉄ホームには、線路に落ちる事故を防止するためのスクリーンドアが設置されています。スクリーンドアは、電車が到着したのを確認してから開きます。
韓国のタクシーは利用料金が安く、観光にも大変便利な交通手段です。ソウル市のタクシーには、一般タクシー、インターナショナルタクシー、模範タクシー、大型タクシー、 車椅子専用タクシーの5種類があり、車体の色によっておおむね見分けることができます。短距離の移動や、近くに地下鉄が走っていないときに利用すると便利です。
ソウル市には車椅子利用者のための専用タクシーがあります。この車椅子専用タクシーは黄色のバンで、スロープもしくはリフトが設置されています。車椅子1台に加え、5人まで乗車することができます。また利用は歩行が不自由な人に限られます。利用する際は予約が必要です。現在、需要に対してタクシー台数が足りないため、予約からタクシーの到着まで30~60分程度かかります。
※ 車椅子専用タクシーは常に信頼できるものではないため、主な交通手段として利用するのは推奨しません。
車椅子専用コールタクシーはスロープ(241台)、リフト(195台)、ミニバス(1台)、個人タクシー(50台)の487台が運営されています。(2016年基準)
車椅子専用タクシーの料金は一般タクシーよりも安く、車椅子専用サービス料金の設定はありません
料金 :
営業時間:24時間
予約:+82-2-1588-4388
ソウル市内でもっともよく目にするタクシーで、車体の色はオレンジ、白色、グレーのいずれかです。料金はタクシーの中で最安ですが、よりよいサービスを受けたい場合は模範タクシーの利用をおすすめします。
車体に「International」の文字が入っているタクシーで、運転手は日本語・英語・中国語のいずれかを話すことができます。一般タクシーよりも料金は若干高めです。台数が多くないため事前予約が必要です。
インターナショナルタクシー・コールセンター:+82-2-1644-2255
メール:reserve@intltaxi.co.kr
模倣タクシーは車体が黒で、金色の線が入っています。一般タクシーより料金が高いですが、運転手が模範タクシーの資格を得るためには、10年以上無事故である必要があるため、より安心して利用することができます。模範タクシーは一般タクシーよりも台数が少ないので、利用の際は電話で配車を依頼することをおすすめします。
※ 一般、インターナショナル、模範タクシーは後部トランクのスペースがLPGガスタンクに取られてしまうため、車椅子を搭載できない場合があります。
大型タクシーは黒色で、バンよりも大きい車体です。 車椅子専用タクシーではありませんが、車体が大きいので車椅子を搭載することができます。大型タクシーは事前予約や電話での配車依頼が必要です。
タクシーの貸切は、最長で1日間可能です。料金は高めですが、一日に何台も乗り降りしたり電話で配車依頼したりする手間を考えれば、効率的な交通手段といえます。車椅子がある場合、一般タクシーではトランクに搭載できない可能性があるので、大型タクシーをおすすめします。
※ 車椅子専用タクシーの貸切はできません。
低床バスは2004年に66台から始まり、現在2,874台が運行しており(2016年基準)、2025年までに低床バス運行が可能な路線において100%の導入を予定しています。低床バスとは、出入口に階段がなく、お年寄りや体の不自由な方でも楽に乗り降りできるバスで、ソウル市では2017年までにこれを全体の55%まで増やす予定です。また車椅子で乗車する場合は、運転手が出入口にスロープを設置したり、車内の専用スペースに車椅子を固定する等の対応をします。すべての公共バスには優先席を設けてあります。
※ 低床バスは台数があまり多くないので、なるべくタクシーや地下鉄を利用することをおすすめします。
地下鉄は長距離の移動にはもっとも経済的・効率的な交通手段です。歩行が不自由な人が利用する際は、乗車する駅、乗り換えの駅、降車する駅のバリアフリー設備 (英語)を事前にご確認ください。車椅子で移動する際は、バリアフリー設備が車椅子リフトしかない駅はなるべく避けたほうがよいでしょう。タクシーは短距離の移動や、近くに地下鉄の駅がない場合に便利です。一般タクシーはもっとも台数が多く拾いやすいですが、車椅子を搭載するスペースがありません。一日に何度も移動する場合は、貸切タクシーが便利です。車椅子専用タクシーも便利ですが、待ち時間が長いのが欠点です。低床バスは台数が少なく、またバス停留所には外国語の案内がない場合が多いのでおすすめしません。
応急医療が必要な場合は119番に電話してください。現在の位置を自動的に把握し、通訳者につなぎます。救急車の出動が必要な場合は、迅速に手配します。利用料は無料です。その他の医療関連に関するお問い合わせは、1339番(携帯電話・ソウル市外からは02-1339)にお問合せください。日本語のできる医者と医療情報担当者がお答えします。
※ ソウル市障がい者福祉政策と運営されている公式ウェブページはこちら (韓国語)