今はニュートロ(New+Retro)の時代だ。すなわち、古い物を発掘し直し、現代的な視線をもって再解釈する時代である。都市の過去は死んだのではない。本来の機能を失った線路、浄水場、高架道路などソウルに散在する過去の産物が、「都市再生事業」によって新しい機能を獲得している。放置されていた浄水場は生態公園に、廃線は住民の憩いの場になった。かつて都心を横切っていた高架道路は、ソウルのランドマークとして定着した。古き時代を共に歩んだ人々には特別な感慨を感じさせ、新しい世代には「ヒップ(hip)」なスポットとして記憶されている。
散歩の後は、リサイクリングの概念をより深く、五感すべてを使って体験してみよう。はじまりは軽く、トレンディーな韓屋カフェで楽しむ1杯のコーヒーから。つづいて、「アップサイクリング(Upcyling)」にチャレンジしてみよう。牛乳パックやコーヒー豆の麻袋などを再利用して、全く新しいものを作るクラスも体験できる。ソウルをよく知る人にも、何度目かにまたソウルを訪れたリピート旅行者にも、ソウルはいつも新しい。
見捨てられていた浄水場が、公園に生まれ変わった。ソニュド(仙遊島)公園は、韓国初のリサイクル生態公園だ。1968年から始められたハンガン(漢江)開発によって島となったソニュド(仙遊島)は、1978年まで浄水場の機能を果たした。そして、2000年に閉鎖されたソニュド(仙遊島)公園の浄水場は、2年後に誰でも楽しめる「環境再生生態公園」として開園した。外見は変わったが、本来のアイデンティティーを失うことはなかった。ソニュド(仙遊島)公園のテーマは「水」だ。屋根のないまま残された浄水池の柱はツタで覆われた「緑の柱の庭園」に、ろ過池だった空間は様々な水生植物が生息する「水生植物園」となった。そのほかにも、薬品沈殿池を再活用した「水質浄化園」、「時間の庭園」などの公園の主要施設には、浄水場の骨格が活かされている。過去、現在、未来すべてを宿す建築的要素が認められたソニュド(仙遊島)公園は、2004年に世界造園協会アジア太平洋地域造園作品賞を受賞し、2013年には専門家100名により「韓国の現代建築物第3位」に選ばれた。
ソニュド(仙遊島)公園を行く際の必須の持ち物は、ピクニックシートだ。ただし、テントやサンシェードは公園内に設置できない。魅力的な景色が広がっているので、カメラも忘れず持っていこう。コンクリートと自然が魅惑的に調和するこの公園は、カップルのスナップショットスポットとしても人気を博している。ヤンファ・ハンガン(楊花・漢江)公園でのピクニックからつづく散歩コースとしてもおすすめだ。
住所: ソウル市ヨンドゥンポ(永登浦)区ソニュロ343
利用時間: 毎日 6:00-24:00
電話番号: +82-2-2631-9368
駐車場: ソニュド(仙遊島)近隣公園駐車場は障がい者の方のみ可能(6台)
外国語対応: なし
そこがどこであっても、始発点になれる。全長約6.3㎞のキョンイ(京畿)線森の道は、ソウル市マポ(麻浦)区ヨンナムドン(延南洞)のカジュワ駅からヨンサン(龍山)区ヒョチャンドン(孝昌洞)ヒョチャン(孝昌)公園まで伸びている。1900年代初旬、キョンイ(京義)線はヨンサン(龍山)とシンウィジュ(新義州)をつなぐ線路だった。2000年代に入り、ヨンサン(龍山)-カジュワ(加佐)をつなぐヨンサン(龍山)線区間が地下化され、残された地上線路は都市再生事業の一環で、市民のための憩いの場として生まれ変わった。キョンイ(京畿)線森の道の至る所には、過去に列車が走っていた線路の痕跡を容易に見られる。
森の道といっても、同じ景色がずっと続いたりはしない。区間ごとに分けて植えられた木々は、それぞれ違った雰囲気を醸し出している。キョンイ線森の道の最長部分を占めるヨンナムドン(延南洞)区間(1,268㎞)は、若いセンスを持つトレンディな空間だ。小さなカフェとレストランが囲む芝生は、米セントラルパークを連想されることから、「ヨン(延)トラルパーク」とも呼ばれている。それに対し、トファドン(桃花洞)、コンドクドン(孔徳洞)へつづくセチャンコゲ区間(630m)は、静かで平和な雰囲気。住宅街の間にある線路は、松や桜など大きな木々とともに快適で穏やかな雰囲気を醸し出している。子どもたちと一緒なら、キュートなスポットが多い「キョンイ(京義)線本の街」(ホンデイック6番出口付近)、恋人と一緒ならヨムリドン(塩里洞)(150m)区間がおすすめだ。メタセコイア通りとケヤキトンネルへつづくヨムリドン(塩里洞)区間は、短いながらも印象的でロマンチックだ。
住所: ソウル市マポ(麻浦)ヨンナムドン(延南洞)~ヨンサン(龍山)区ヒョチャンドン(孝昌洞)
駐車場: 区間ごとに異なる
外国語対応: なし
地球の環境のための実践は、とても些細なことからはじまる。地球に生きる生命体との共存を夢見て菜食主義ライフを貫いてきたアーティストのナヨンさんは、いらなくなった「ゴミ」に注目した。リサイクル(Recycle)とアップグレード(Upgrade)の合成語である「アップサイクル(Upcycle)」は、再利用できる素材で以前とは全く異なる新しいものを作ることを意味する。ナヨンさんの作業室であるスタジオロテイトでは、廃プラスチックでキーホルダーを、木材工場で捨てられた木の切れ端でモビールを、縫製工場で捨てられた布の切れ端でバッグを作る。スタジオロテイト公式オンラインショップで完成品を購入することもできるが、アップサイクリングの概念をより深く知るためにも、実際に製造体験をしてみよう。スタジオロテイトが実施するワークショップやクラスを通じて、アップサイクリング製品を作ってみることもできる。捨てられた何かで新しいものを作る喜びを得られるのは言うまでもなく、実際に地球のための歩みでもある。スタジオロテイトは、環境保護団体の「ホットピンクドルフィンズ」、「動物解放の波」、「環境運動連合」を後援しているからだ。ワークショップとクラスに関するお知らせはホームページに掲載されており、一人作業室なのでお問い合わせはインスタグラムを通じて受け付けている。
住所: ソウル市ウンピョン(恩平)区ウンピョントンネルロ11ギル16、302号
ウェブサイト: http://studio-rotate.com
Instagram: @studio_rotate
外国語対応: なし
リサイクルが捨てられた製品を原料として循環させる過程なら、アップサイクルは捨てられる資源にデザインを加えて美的価値のある製品として誕生させる過程だ。アップサイクル産業は、最近ヨーロッパなどで脚光を浴びている高付加価値産業だ。代表的な例としては、廃防水布でカバンを作って、700億ウォンを越す売上を記録した「フライターグ(FREITAG)」を挙げられる。
韓国でも最近、アップサイクル産業育成が活発に行われており、その中心で活躍しているのが、「ソウル新活用プラザ」だ。2017年にオープンした韓国最大のアップサイクル複合文化空間であるソウル新活用プラザは、月平均1万人が訪れるほど盛況を博している。地下2階から地上5階、延べ面積1万6530㎡の広い空間を誇り、運営はソウルデザイン財団が担っている。廃横断幕、コーヒー豆の麻袋、牛乳パックなどの捨てられる素材を活用して、ノート、クッション、ブローチなどに直接「アップサイクル」できる様々なクラスを受講できるほか、アップサイクル品の展示なども行われており、多彩な見どころが満載だ。また、アップサイクル素材を手軽に入手できるよう、素材バンクを運営している。素材バンクでは、木材、生地など242種類の素材を分類・管理して、必要な場所へ提供している。
住所: ソウル市ソンドン(城東)区チャドンチャシジャンギル49 ソウル新活用プラザ
利用時間: 毎日 10:00-18:00(毎週月曜日休館)
ウェブサイト: http://seoulup.or.kr
電話番号: +82-2-2153-0400
駐車場: SUP無人駐車場(5分毎 150ウォン、22:00-翌6:00 50%割引)
シャトルバス: 5号線チャンハンピョン駅8番出口前のシャトルバス停留場で乗車可(毎週月曜日運休)
外国語対応: なし
キョンチュン線森の道は、ウォルゲドン(月溪洞)ノクチョン(鹿川)中学校からタムト村までの廃線に沿って造成された公園道だ。1939年、日本による植民地支配がなされた時代に民族資本で初めて開設された鉄道であるキョンチュン(京春)線は、約71年間の運行を終えて2010年に廃線となった。行き交う列車もなく、ポツンと残された線路は、ついには町の邪魔者扱いされるまでになった。しかし幸いなことに、2013年ソウル市が都市再生プロジェクトの一環としてクァンウンデ駅を起点にソウル市境界区間までの全長6.3㎞を公園化したことで、現在は多くの旅行客に愛される都心の散策路として定着している。映画『マルチュク青春通り』、『手紙TheLetter』などのロケ地としても有名だ。最も人気のある区間は、旧ファランデ駅からクリ(九里)市の境界までつづく3区間だ。ソウルとチュンチョン(春川)をつないでいた簡易駅であるファランデ駅は、現在はファランデ駅舎館として使用されている。ファランデ駅舎館では、70~80年代スタイルの衣装や帽子の無料レンタルができ、特別な写真を残すことができる。駅舎周辺には、子供大公園から移された狭軌鉄道、プラハのトラム、日本の路面電車、ミカ5‐56蒸気機関車など様々な列車が展示されている。列車内で運営されているカフェ「パンディサンフェ」でコーヒーを飲んでいると、まるで列車の旅をしているような気分に浸れる。デザートには何と言っても茹で卵だ。夜6時以降は、ノウォン(蘆原)光の庭園がライトアップされる。光の庭園、秘密の花園など全10種類のテーマに沿って設置された照明が、旧ファランデ駅のロマンを思い起こさせる。
住所: ソウル市ノウォン(蘆原)区コンヌンドン(孔陵洞)29-51(ノクチョン(鹿川)中学校~テルン(泰陵)体力鍛錬場)
利用時間: ファランデ駅舎館 10:00-18:00(月曜日休館)、ノウォン(蘆原)光祭り 運営時間 18:00-22:00(年中無休)
駐車場: 旧ファランデ駅 無料駐車(自家用車基準 10台)
キョンソン(京城)駅は、1925年に建設された。ビザンティン様式の青銅色ドームと赤レンガ、気品が感じられるルネッサンス様式の西洋式建築物であるキョンソン(京城)駅は、現在韓国で最も古い鉄道建築物でもある。ここは、2004年に新ソウル駅が開設されるまで、ソウル駅としての役割を果たした。現在は複合文化芸術空間として復元され、「文化駅ソウル284」という名が与えられた。復元作業は1925年建設当時の姿を復元し、ソウル駅の歴史を反映する形で行われた。韓国戦争によって傷ついた建物裏側の外壁の銃弾痕はそのまま残され、1970年代まで大統領が使用した1階の貴賓室も復元された。284という数字は、旧ソウル駅が史跡284号であることから付けられた。ここでは、年中多彩な展示、公演、文化イベント、常設プログラムなどが開催されている。「文化駅ソウル284空間ツアー」も欠かせない。韓国近現代史をソウルの真ん中で見守ってきた旧ソウル駅の波乱万丈なストーリーを、解説者の説明を通じて詳しく聞くことができる。ゆっくり観覧を終えたら、ソウルロ7017へ行ってみよう。ここから見下ろすと、文化駅ソウル284の全景を一望できる。ソウル駅7017は、老朽化した旧ソウル駅の高架道路を補修して誕生したスポットだ。ソウルロ7017の70はソウル駅高架道路が設置された1970年を意味し、17は公園化事業が完了した2017年、17本の歩道、高架道路の高さ17mという複合的な意味を持っている。
- ソウル駅
利用時間: 毎日 10:00-19:00 (水曜日 10:00-21:00、月曜日休館)駐車場: ソウル駅ロッテマート駐車場(1時間毎 6,000ウォン、840台収容可)
- 文化駅ソウル284空間常設ツアー
利用時間: 毎日10:30、14:00、16:00(月曜休み)ウェブサイト: http://seoul284.org
電話番号: +82-2-3407-3500
外国語対応: なし
セウン(世運)商店街は、1968年に韓国で初めて建てられた住商複合団地だ。セウン(世運)とは、「世界の気運がここに集まる」という意味で付けられた名だ。1970年当時にソウルの名物として定着し、5階より上の住居空間には芸能人や政治家、高位官僚などが入居した。1階から4階までの商店街施設は、韓国唯一の総合家電製品売り場として当時最高の好況を呈した。しかし、1970年代後半からカンナム(江南)地域が開発され、高層アパートが建ち始めたことに伴い、ほとんどの住民が移住してしまった。さらに、ヨンサン(龍山)電子商店街の建設につれ、商店街も衰退し始めた。2000年代に入り商店街は撤去され、緑地空間の造成事業が推進された。しかし、2008年から起こったグローバル金融危機の余波により、2012年に白紙化された後、2014年にソウル市が都市再生事業の一環として、「タシ・セウン(世運)プロジェクト」を施行した。こうして撤去されずにリモデリングされたセウン(世運)商店街は、2017年に再開場した。現在、セウン(世運)商店街とテリム(大林)商店街をつなぐ空中歩道橋が、「タシセウン歩行橋」という名で再び開通された。また、セウン(世運)商店街8階の屋上には、「ソウル屋上」が造成された。ここからは、ナムサン(南山)とチョンミョ(宗廟)を一望することができる。旧セウン(世運)チョロクティ公園は、複合文化空間「タシ・セウン広場」として全面改編され、セウン(世運)文化財展示館には、工事中に発見された朝鮮時代のハンソンブ(漢城府)中部官衙跡と遺跡がそのまま保存されている。
住所: ソウル市チョンノ(鍾路)区チョンゲチョンロ159
利用時間: 毎日9:00-19:00(月曜日・祝日休館)、店舗によって異なる
ウェブサイト: http://sewoonplaza.com
駐車場: テリム(大林)商店街公営駐車場 (5分毎 500ウォン、1時間毎 6,000ウォン)
外国語対応: なし
最近のミレニアル世代のウルチロ(乙支路)に対する愛情は絶大だ。ウルチロには、60~70年代当時のソウルの様子がそのまま残っている。歳月の痕跡が色濃い粗造りな建物の中に入ると、トレンディな音楽と「ヒップ」なカフェが登場する。そのため、ウルチロは最近「ヒップ」チロと呼ばれている。その代表として挙げられるのが、「ウルチダラク」だ。ウルチダラクの外観は派手なものではない。20年以上前に建てられた既存の建物の原型そのままだからだ。ウルチダラクは、1階と2階で構成されている。1階は「ウルチダバン」で、メインメニューはタルダリコーヒーとサンファ(双和)ミルクティーだ。特に、タルダリコーヒーは喫茶店コーヒーと懐かしのおやつタルゴナ(カルメ焼き)がセットになっている。そのため、韓国文化を楽しむ多くの外国人が訪れるという。狭い階段で2階に上がると、「ウルチダラク」が登場する。居間と3つの部屋があり、既存の建物内部にあった板の間の床、たんす、什器などのインテリアをそのまま活用しているため、古風な雰囲気に満ちている。ここは、KOLONSPORT、CUSTOMELLOW、series、epigram、RE;CORDなどのブランドが全て展示されたフラッグシップショップだ。窓の外には、ウルチダラクの周辺にぎっしり立ち並ぶ工業社が見える。古いながらも洗練された粋、ニュートロ(New-tro)の味も楽しめる。
住所: ソウル市チュン(中)区チャンギョングンロ5ギル8
利用時間: 毎日11:00-20:00(祝日休館)
電話番号: +82-2-2279-9082
料金: サンファ(双和)ミルクティー 5,500ウォン、タルダリコーヒー 3,500ウォン
座席数: 内部テーブル 3席、13~16名収容可
駐車場: テリム(大林)商店街公営駐車場 (5分毎 500ウォン、1時間毎 6,000ウォン)
外国語対応: 韓国語、英語(一部対応)
チュンムロ駅8番出口から道に沿って進むと、202mの通りに110店もの店舗が並んでいる。ここが、インヒョン(仁峴)市場だ。インヒョン(仁峴)市場は、50年以上の歴史を持っている。1950年代から1960年代初旬の間に自然発生して形成された。映画通りと印刷通りで有名なチュンムロの裏通りに位置するため、過去には活況を呈したが、1960年代後半にセウン(世運)商店街が形成されるとともに沈滞期を迎えた。食べ物がとても低価格なおかげで、近隣の零細商人たちには親しみのある場所として残されたが、老朽化した環境と商人たちの老化を防ぐことはできなかった。そんな中、「青年商人創業支援事業」の一環として、市場内の空き店舗に若手商人を入店させて様々な優遇を支援した。こうして定着した食堂、「ソウルトルボ」は、店を近隣オフィステルやアパートなどから出たリサイクルグッズ素材で飾り、ニュートロ(New-tro)な雰囲気を醸し出している。昼は食堂、夜は多彩なおつまみを提供する居酒屋として運営され、若者たちに人気を博している。その他にも、レザー工房、カリグラフィー、手工芸製品などを販売する若手商人たちが次々と入居し、市場に活気を吹き込んでいる。懐かしい市場の雰囲気の中にトレンディなスポットを発見する楽しみも味わえる。
- インヒョン(仁峴)市場
住所: ソウル市チュン(中)区インヒョンドン(仁峴洞)2ガ192-1
- ソウルトルボ
住所: ソウル市チュン(中)区マルンネロ6ギル12利用時間: 月曜日~金曜日 12:00-24:00、ブレイクタイム 14:00-17:00、土曜日 16:00-24:00、日曜定休日
電話番号: +82-10-3043-2848
料金: 6500ウォン、エビフライ入りクリームカレー 8500ウォン、チキンガラアゲ(鶏の唐揚げ) 1万2000ウォン
座席数: 内部テーブル 30席
外国語対応: 韓国語、英語(一部対応)
「ソウル旅行」に欠かせないキーワード、それは「カフェ」だ。ソウルにある数多くのカフェの中でも、とりわけ注目を浴びているカフェがある。そこが、「onion」だ。onionは、ソンス(聖水)で生まれた。1970年代に金属部品工場として使用されていた古工場を再生させて空間を構成したカフェだ。崩れかかった壁や古いタイル、錆びた鉄門までもがそのまま用いられ、古めかしい雰囲気を強調している。このように馴染みなく新鮮な空間は、新しいトレンドとして定着した。50年という歳月の間、スーパー、食堂、一般家庭住宅、整備所を経て工場として終わりを迎えるはずだった空間は、今はカフェとパンを買いに来る人々で賑わっている。その空間のデザインを手がけたデュオが、Fabrikrだ。Fabrikrは、「布を再解釈する人々」という意味だ。Fabrikrがデザインした最も「韓国的な」空間といえば、やはりonionアングク(安国)3号店だろう。朝鮮時代の捕盗庁から韓定食店を経て、100年もの歳月を抱えている韓屋を、トレンディなカフェとして再生させた。代表的な特徴は、座敷文化を経験できることだ。それだけでなく、お手洗いへ行く際にはゴム靴を利用でき、「韓国的な美」を存分に楽しめる場所でもある。香ばしいきな粉がまぶされたきな粉餅スコーンは、ここでしか味わえないグルメだ。ハンドドリップコーヒーとの相性も抜群だ。
- onionアングク(安国)
住所: ソウル市チョンノ(鍾路)区ケドンギル5利用時間: 月曜日~金曜日 7:00-21:00、土曜日~日曜日 9:00-21:00
Instagram: @cafe.onion
電話番号: +82-70-7543-2123
座席数: 内部テーブル 70席、屋外テーブル 30席
駐車場: ヒュンダイ(現代)ケドン(桂洞)社屋駐車場(時間毎 4,000ウォン)
外国語対応: 韓国語、英語、日本語、中国語(一部対応)